県政NOW 木育のすすめ
今月3日から東北、北陸地方を中心に、また5日に長浜市の高時川流域で集中豪雨による大水害が起こり、6日には東近江市の神崎川で突然濁流が発生し、中州に取り残された53名が救助されました。自然に対しては常に備えを怠らず早めの避難を、また暑さとコロナの中ですが復旧作業をよろしくお願い申し上げます。
さて、こども基本法が6月に公布され、こども家庭庁が来年4月から設置されて子育て支援や虐待・いじめの防止等、就学前のこどもに関する政策を一元的に推進します。
家族の分断、家庭の崩壊が原因と思われる痛ましい事件が相次ぐ現代。家庭崩壊の要因が様々ある中で、都市化された生活様式の中に自然の効能、特に木や森の効能が欠落していることも要因の1つではないかとの思いで、今議会に質問しました。
人々は自然から多くの恵みをもらい、自然と共に暮らしてきました。生きるための食材のみならず、緑の中で快適さを得てきました。森に漂う独特のにおいがフィトンチッドで、人がこれを感知すると、精神が落ち着き、疲労回復に役立つという効果があり、小川や滝のしぶきにはマイナスイオンが満ちており気持ちが安らぎます。
最近の研究では、森林浴のリラックス効果が実証され、ガン細胞を防ぐナチュラルキラー細胞が増えるという科学的証拠も出てきており、文部科学省の調査では、木質化された学校の生徒には落ち着きがあるなど良い結果が出ています。
乳幼児から大人まであらゆるところで木に触れる、森林浴をすることで、子どもたちに豊かな情緒が生まれ、落ち着きが生まれる。そんな彼らが家族の大切さや親としての自覚・責任を感じる大人になった時、人間形成に効果として表れ、いじめ問題や児童虐待など、子どもをめぐる状況も改善するのではないでしょうか。木や森から受ける様々な恩恵、適度な心地よい刺激が人間形成に大きく影響を与えることを学ぶことも木育です。
そして、木材を使うことは、大気・水・土壌などの環境の維持につながるだけではなく、森林に関わる産業が活性化することで山が甦ります。
今年6月に県内で開催された全国植樹祭のレガシーとして、森に出かけて森林浴をする、この地の風土で育った木の家に住み、木を使うという文化に改めて着目する必要があるのではないでしょうか。






