県政NOW 文化財は歴史を語る
師も走るような忙しい月、師走となりました。師走の語源には、いくつかの説があるようですが、この月になると各家庭で法事を行うことが多かったため、僧侶が忙しくなるからという説もあります。今、比叡山延暦寺は大改修の真っ最中です。その国宝殿では、特別展「戦国と比叡~信長の焼き討ちから比叡復興へ~」が開かれています。織田信長により、比叡山の諸堂は焼き尽くされ、山内に住む僧侶などが殺害され、比叡山は危機的状況を迎えました。しかし、信長の没後、羽柴秀吉により山門再興の許可が下され、朝廷や諸大名の援助と、僧侶たちによって再建が進められ、その後、徳川家によって根本中堂が再建、今の比叡山があります。文化財は歴史を語るといいますが、滋賀県内には国内でも類を見ない多くの文化財があります。その文化財の一つが、琵琶湖の水位低下によって現れました。明智光秀が琵琶湖畔に築いた坂本城の石垣の一部が露出したり、長浜市の豊公園湖岸にある、羽柴秀吉が築いた長浜城で使われていたとされる、太閤井戸跡の周辺も大きく姿を現しています。渇水は私たちの生活に大きな支障をきたしますが、その水位低下によって文化財に出会うという、何とも言えない思いです。そうした文化財について、国は文化財を保護だけでなく活用するように法を改正し、県でも文化財保護活用大綱を策定し、文化財を活用することによって守っていこうとしています。師走~年末~年始は、神社仏閣へ多くの方が足を運ばれると思いますが、まずは地元にある神社や仏閣をあらためて見直してみてはと思います。
人口減少など様々な課題がありますが、それぞれの地域の歴史を今一度ふりかえり、また、今が歴史となるように将来へどのように引き継ぐかを考える時代ではないかと思います。






