国政刻刻 有権者の怒り
4月の参議院議員広島再選挙の応援で私はいつものフレーズ「しがらみにとらわれず、鉛筆一本の勇気で投票を!」という応援メッセージを口にした。それは美空ひばりさんが、最初の広島平和音楽祭(1974年)に出演する際に歌った「一本の鉛筆」が根付いた広島では大いに響いたようだ。
参議院選挙の広島選挙区で当選した河井案里さんは今年1月21日、買収の罪で有罪判決を受けていた。
翌月2月3日に河井案里さんが辞職のニュース。参議院議員の広島選挙区で議員に欠員が生じたことで、北海道、長野に続き広島の補欠選挙が決まるが、総務省は2月5日の有罪判決を受けて、議席欠員の補欠選挙から、当選無効による再選挙に切り替えた。
おそらく地元ではこの事も大きなニュースになり、自民党にとって一層風当たりの強い選挙になったのだろう。
そもそも2019年7月当選し、10月には車上運動員への違法報酬疑惑が浮上。2020年6月に河井夫婦は逮捕。10月の保釈後は国会を欠席し続けた。
公職選挙法では当選無効が決まっても、効力は判決が確定した時点からで、国は過去の歳費などを返還請求できない。
当選自体に違法性があっても、国会議員は判決が出るか自ら辞職するまでは国が歳費を払い続ける仕組みとなっている。説明もないまま歳費だけを受け取り続けていたことは、長く続く不況と、コロナ禍で苦しむ有権者に大きな怒りを与えたのではないだろうか。
2議席を争う参議院議員広島選挙区。2013年は自民党の溝手議員が約52万票、民主党(当時)の森本議員が約19万票。2016年は自民党の宮沢議員が約56万票、民進党(当時)の柳田議員が約26万票。2019年は森本議員が約32万票。河井議員が約29万票で当選。現職だった溝手議員は約27万票で落選する結果となるも、常に自民票が約50万ある自民地盤。岸田総理の芽を摘まない為にも、負けるわけにはいかない選挙区だったに違いないが、有権者の怒りが露わとなる結果となったのではないだろうか。






