国政刻刻 2021年、新年の計は100年の見通しで
あけましておめでとうございます。コロナ禍ですが、皆さん、お健やかに新年をお迎えのこととお慶(よろこ)び申しあげます。年初めはその年の方向を示すのが恒例ですが、今年は歴史的に永い時間を振り返り、まさに100年の見通しをたてる必要があるのでは、と考えております。課題は二点です。
ひとつは未だ収束がみえない新型コロナ感染ですが、ちょうど100年前の1920年、世界中にスペイン風邪が流行り、日本でも12万人以上が亡くなりました。当時の日本の状況をまとめた速水融さんの研究をみると、今も当時と感染症対策は大きく変化していないことがわかります。飛沫感染をふせぐ・密を避ける・マスクと手洗いで防ぐ。医学の進歩でワクチンはできますが、人類史は感染症の歴史といわれる宿命から逃れられていません。むしろ100年前と比べ物にならないほど進んだグローバル化で、当時よりも対応が難しいとさえいえます。
もうひとつは温暖化対策です。菅総理も「2050年カーボンニュートラル」宣言で気候変動問題に国をあげて立ち向かう覚悟を示しました。世界で石油資源を使う車がひろがり、CO2排出が広がり始めたのも100年程前。「遠い」と思っていた気候変動問題は、今や琵琶湖に兆候が現れはじめています。冬場の大気や水温が下がりきらず、湖底への酸素供給が不完全な「琵琶湖の深呼吸」問題が2年つづきました。琵琶湖は地球環境問題に小さいけれども重要な窓で、私たちにとって「近い」問題です。それだけに滋賀県は、大事な琵琶湖を守るためにも気候変動問題に本気で対策をくみあげる責任があります。
年頭挨拶で三日月知事は県庁が使用する電力を100%再生可能エネルギー化する「RE100」や、県内の森林整備などによって生み出されるCO2排出権を「びわ湖・カーボンクレジット」とよび森林伐採での資金調達を提案しています。
1月18日からの通常国会でも、コロナ対策と温暖化問題、経済と暮らしの維持を目指して発信していきます。今年もよろしくお願いします。






