国政刻刻 都構想が否決されました
さる1日に行われた住民投票で、いわゆる大阪都構想が再び僅差で否決されました。今回は賛成が優勢だと事前の報道で言われていましたので、結果に驚かれた方も多いのではないでしょうか。私自身も大阪市民の皆さんがどのような判断を下されるのか大変興味があり、当日はNHKの開票番組を食い入るように見守っておりました。午後10時43分に「反対多数が確実」とテロップが流れ、その後それぞれの陣営の記者会見を拝見して改めてこうした住民投票の難しさを感じました。
大阪都構想とは一言でいえば東京都をモデルにした都市再編策です。具体的には人口約270万人の政令都市である大阪市を約60万~75万人の4つの特別区に分割し産業政策などの広域行政を大阪府に一元化する一方で、福祉や教育などの住民に身近なサービスは特別区が担い「二重行政」を解消しようというものでした。しかし各地区の賛否はほとんど5年前と変わりませんでした。これまで市議会や府議会、また選挙の機会を通じて大阪維新の会が訴えてきたことは結果的には市民の皆さんに理解されませんでした。「二重行政とは何か」「二重行政が解消されるとどんなメリットがあるのか」また「特別区になれば住民サービスが低下するのではないか」「大阪市が分割されるとコストが上昇するのではないか」といった疑問や不安が最後の最後まで市民の中で解消されませんでした。
約10年間にわたり議論されてきた大阪都構想はこれでいったん幕引きとなるようですが、市民を二分した住民投票による傷痕は決して小さくないものと思われます。これからの大阪の成長戦略については賛成派の人たちだけではなく反対派の人たちにも協力してもらい進めてもらわなければなりません。これからは分断、対立することのない大阪の新たな再出発に期待しております。





