県政NOW 「ウィズ」と「ウイルス」
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、テレビや新聞等のメディアにおいて「ウィズコロナ」という言葉を春先からよく耳に、目にするようになりました。しかしながら、「ウィズライノ」や「ウィズアデノ」、「ウィズエンテロ」という言葉は一向に聞きません。まして「ウィズインフルエンザ」や「ウィズノロ」ならなおさらです。
前段に掲げた、「ライノ」「アデノ」「エンテロ」はそれぞれ「ライノウイルス」「アデノウイルス」「エンテロウイルス」を意味し、これらのウイルスは「風邪」症候群を引き起こすウイルス群で、国民誰もが今まで何度も感染し、今現在においても感染しているかもしれないウイルスです。これに加えて、冬場においては「RSウイルス」による風邪も流行します。これまでに確認されていた既存の「コロナウイルス」(4種類)も冬風邪の原因の一つです。
これらのウイルス感染症でも、基礎疾患のある方や、高齢者では一部重症化することがあります。また乳幼児に重症化がみられるタイプのウイルスもあります。
このように、私達は、既に様々なウイルスと「ウィズ」(共生・共存)し、その中で社会生活を営んできました。「風邪」の流行期に「誰々にうつされた」「誰々にうつした」と冗談めいて言うことはあっても、お互いを誹謗中傷したり、関係のない第三者まで登場し、差別するような過剰な反応・行動はしてこなかったはずです。
県内で、医療施設や介護施設において新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生し、陽性患者数が急増したことに伴い、これら施設や職員、陽性患者に対し、誹謗中傷が絶えず、大変残念です。施設での業務にも支障が出ている状況も報告されております。
感染症自体はいわば「天災」ですが、こうした「災禍」は人の心がもたらす「人災」です。
誰も悪くはありません。どうか広い心と大きな視点を持って冷静に対処頂きますよう皆様によろしくお願い申し上げます。






