県政NOW 病気と差別
皆様は、「ハンセン病」という病気をご存知ですか?かつては「らい」あるいは「らい病」と呼ばれたこともありました。
去る1月29日、滋賀県の令和元年度療養所訪問事業に、県議会を代表し、厚生・産業常任委員会副委員長の立場で同行させて頂きました。
岡山県は瀬戸内市に立地する国立療養所長島愛生園(ながしまあいせいえん)と、同邑久光明園(おくこうみょうえん)の二施設を訪問。
当時の医療技術や医療体制の限界のもとでという歴史的事情があったにせよ、法律に基づき、強制的に「隔離」「収容」され、また、断種や堕胎等を強いられ、劣悪な環境下におかれたハンセン病患者の皆様。世間はもとより、家族や肉親からも「差別」や「偏見」にさらされ、人権侵害を受け続ける苦難の人生でありました。
時は流れ、今日では、療養所で暮らしておられる方々も平均年齢が80代半ばとなりました。
当日は、二つの療養所内で亡くなられ、引き取り手もなく、それぞれの納骨堂に収められた方々に献花し、ご冥福をお祈りすると共に、療養所で暮らしておられる四名の滋賀県出身者の方々と、面談や、昼食を交えながら懇談もさせて頂きました。
昭和18年に入所し、実に70数年に渡って療養所暮らしをされている90代の女性。お話をしてみると、期せずして、私の住まう現東近江市内生まれとのこと。
耳は遠くなっておられましたが、話される言葉は京なまりの入った昔の滋賀なまり。施設の介護員の方にお聞きすると、様々な県の出身者がいても、それぞれ自分の「ふるさと」に対する思い入れは物すごく強いとのこと。「ことば」もその一つ。
現在、世間は、新型コロナウイルス感染症問題で大騒ぎでありますが、病気そのものよりも怖いのが「差別」や「偏見」です。こんな時だからこそ、このハンセン病とその患者の歴史に眼を向けることが何より大切かと思います。皆様もご自身で学びを深めて頂けたら幸いです。






