県政NOW 「和を以て貴しとなす」
先月、県職員退職者の会の総会に出席し、元県茶業指導所長さんの「お茶」の話と試飲によるお茶当てなど、懐かしい諸先輩と楽しいひと時を過ごしました。5月はまさに新緑の月でした。5月2日の八十八夜の茶摘みに始まり、すでに報道でご存知と思いますが5月26日には皇太子ご夫妻ご臨席のもと、本県長浜で「みどりの愛護の集い」が行われました。この集いは平成2年から、四季折々の緑豊かな自然に恵まれた日本に生まれた私たちが、貴重な緑を守り育て、親しみ、感謝し、もって豊かな心を育むためにはじまりました。前日の25日、皇太子ご夫妻のご来県にあたり、初めてお出迎えの機会を得ました。この時ふとよぎったことですが、来年の今頃は新天皇に即位されておられると思い、重ねて感慨深い思いをいたしました。天皇は、国会の開会式にご臨席されます。今、第196回国会が開かれていますが、1月22日行われた開会式での天皇陛下のお言葉です。「本日、第196回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、私の深く喜びとするところであります。 国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。」(宮内庁ホームページより)です。働き方改革など重要法案の審議よりも「言った、言わない」や「会った、会わない」というような質疑や答弁の委員会を見ていますと、もっと国権の最高機関として国民生活の安定のための審議をと、思わず言いたくなるのは、私だけではないと思います。故事ことわざの中に「和を以て貴しとなす」というのがあります。「何事をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良いということ。」と解説されていますが、このことわざのもとは、かつて1万円札にあった聖徳太子が作ったとされる17条の憲法の「和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ」だそうです。そして、この解釈は「人はえてして派閥や党派などを作りやすい。そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって、他と対立を深める結果になる。そのことを戒めている。それを避けて、人々が互いに和らぎ睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意は、自ずから道理にかない、何でも成しとげられる」とのことです。仲良くとは道理を正しく見出すという意です。国会に限らず、県議会を含めて、重要なことは風に流されず、物事の本質に目を向けてしっかり議論を尽くすことだと、皇太子ご夫妻をお迎えしたみどりの愛護の集いにおきまして私なりに勉強させていただきました。






