琵琶湖新時代へ 文化芸術の力で進める共生社会づくり
先月末、障害者の文化芸術国際交流事業「2017ジャパン×ナント プロジェクト」でフランスのナント市を訪れました。日本の障害のある方の優れた文化芸術活動を世界中に発信するという文化庁の事業に県も参画し、進めてきたものです。
ナント市は、約二十年にわたる革新的な都市政策・文化政策を進めてこられました。歴史に学び、新しい文化・芸術を生み出すパワーが、市民の生活の質や自治の力を向上させ、経済の好循環を生み出すことにつながっています。
プロジェクトの一環で開催された日本のアール・ブリュット「KOMOREBI」展を熱心に見入る方々の表情や街のにぎわいから、その一端を知ることができました。
そして、言葉や国境、多様な世代の壁をも超える文化・芸術の力が、人の力を引き出し、多様性を包み込む豊かな人間関係づくりやイノベーションの原動力となることを改めて実感しました。
違いを尊重し、共に学び、共に働き、スポーツやアートで自分の可能性を広げたり、心を動かされたりしながら誰もが生きる喜びを感じられる。人生と地域を豊かにする共生社会づくりに、滋賀県も文化の力を生かしていきたいと考えています。
本県には、障害福祉の父といわれた糸賀一雄先生の実践を受け継ぐ歴史があり、障害のある方の芸術活動を支援する取組や「淡海子ども食堂」の展開につながっています。
現在、全ての人に居場所と出番のある共生社会づくりを目指すための条例づくりに向けた検討や、平成三十年度からの県の基本構想策定の準備を進めています。
これまでの取り組みの進化を図るとともに、文化の力をあらゆる分野に生かす政策を皆さんと一緒に考え、人生100年時代の「新しい豊かさ」を実感できる滋賀の実現に近づけてまいりたいと思います。
(次回につづく)







