今年は次世代へ歌い継ぐ記念イベント
■誕生■
この歌は、大正六年(一九一七)六月二十八日の夕べ、旧制第三高等学校(現在の京都大学)ボート部の小口太郎(明治三十年―大正十三年)が、競漕艇(ボート)で琵琶湖を一巡りする周航二日目の今津(高島市)の宿で、クルーに歌詞を披露し、仲間が当時流行していた「ひつじぐさ」(吉田千秋作)のメロディーにのせて歌ったのが始まり。
その後、友人らによって発表された琵琶湖周航の歌は、短期間で全国の若者に流行し、学生歌として親しまれた。
■大ヒット■
戦後は多くの歌手に歌謡曲として歌われるようになり、中でも歌手の加藤登紀子さんが昭和四十六年に大ヒットさせ、国民的愛唱歌として定着した。
資料館内には、加藤さんのほか、ボニージャックス、小林旭さん、ペギー葉山さんなどの多くの歌手、それに邦楽やギターの演奏など多彩な「琵琶湖周航の歌」を聴けるコーナーもある。
■歌い継ぐ■
若い世代へ伝える取り組みもある。発祥の地・高島市では琵琶湖周航の歌合唱コンクールが、毎年六月に開催され、全国の幅広い年齢層の人が参加している。
県内を拠点に活動する男性ユニット「~Lefa~(リーファ)」は昨年夏から、琵琶湖周航の歌を同市から全国へ発信しようと、プログラムに盛り込んだミニコンサートを同資料館で開いている。
そして誕生百年の今年、気運を盛り上げる記念イベントが、県と歌碑のある関係五市(大津市、高島市、長浜市、彦根市、近江八幡市)などの連携によって実施され、次世代への継承や観光振興につなげる。
【琵琶湖周航の歌資料館】高島市今津町中沼一丁目五―七、TEL0740―22―2108、午前九時~午後五時、月曜・年末年始休館。(高山周治)









