県政NOW 農業の先進化に向けて
湖国もいよいよ秋が深まり、紅葉の名所にも大勢の観光客が訪れ、賑わいを見せております。
さて、滋賀県議会環境・農水常任委員会では、今月初旬、雪が舞う中、東北の岩手県・青森県に県外行政調査に赴きました。
岩手県では再生可能エネルギーと林業・畜産振興の取り組みを、青森県では農業(特に水稲)振興の取り組みについて調査しましたが、この稿では青森県での取り組みについてご紹介します。
青森県黒石市に立地する「地方独立行政法人 青森県産業技術センター」を訪問し、様々な農業技術開発や水稲品種開発の取り組みについて伺いました。青森県では、滋賀県よりはるかに自然条件が厳しく、また東北特有の「やませ」による冷害に永年悩まされながらも、粘り強く、この気候条件に適した品種改良をこれまで重ねてこられました。
そのような中、近年の、食味検定評価による「特A米」取得、いわゆるブランド米の動きが東北・北海道の各道県でも活発になるなか、唯一「特A米」空白県であったという中で奮起されます。そして昨年に初めて「特A」評価を受けた「青天の霹靂(へきれき)」という新品種の開発に成功され販売がスタートしました。
特筆すべきは、その「ブランド米」としての管理の方法で、人口衛星の衛星画像を利用したリモートセンシング技術によって、水田一枚ごとのタンパク質含有率を地図化、施肥量のコントロール(食味向上)に活用されていると共に、収穫適期に応じて水田を色分けし、適切な稲刈りを実施することによって胴割米防止(食味・品質向上)に努めておられます。また、これらの技術を手軽に活用するためにスマートフォン用アプリも、同技術センターの工業部分との農工連携によって開発されました。
滋賀県も現在、「特A米」である「みずかがみ」や「秋の詩」の振興に努めているところですが、一方で「工業県」「ものづくり県」でもある本県の、これからの農工連携の在り方について大いに参考になる調査でありました。県議会をあげて活かして参りたいと思います。






