県政NOW 新幹線整備と平行在来線問題
北陸新幹線、敦賀と大阪を結ぶ整備ルートの話題が熱を浴びてきました。
9月県議会の代表質問で、知事は「敦賀以西は米原へ繋ぐルートが最も優位である」と調査結果から答弁しました。一方で以前から「新幹線が通ったからといって並行在来線がJRから経営分離されるのは認められない」とも述べています。また、県内の市町長は「JR在来線の経営維持を前提とした北陸新幹線米原ルートの実現について」知事へ要望されました。そもそも並行在来線とは、昭和45年の「全国新幹線鉄道整備法」に基づき、政府が計画した整備新幹線(北陸新幹線もその一つ)の整備に伴って、同区間を走行する優等列車(特急)が新幹線へ移ることになる在来線のことです。整備新幹線の建設の条件は5つ。「安定的な財源見通しの確保」「収支採算性の確保」「投資効果」「JRの同意」、そして地域にとって問題なのは5つめの「並行在来線の経営分離についての沿線自治体の同意」です。現に北陸新幹線金沢までの開業でJR信越本線の長野~妙高高原間は「しなの鉄道」に、妙高高原~直江津間は「えちごトキめき鉄道」など経営をJRから分離されて第三セクターで運行されています。問題は、JRから経営が分離された場合の地域の対応です。はっきり言えるのは、現在の鉄道路線は、地域住民の生活に欠かせない重要な交通社会基盤の役割を担っており、微塵たりとも不便になってはいけないという事です。さる9月27日に県内経済界の呼びかけで北陸新幹線米原ルート実現促進期成同盟会が発足し、その決議文の最後には「北陸本線敦賀・米原間は今後も現状を確保する」と結んでいますが、これは米原ルートになると北陸本線が並行在来線となり、現在の条件ではJRは手を引く可能性高いが、既存北陸本線は守るとの決議です。ではどのようにして守るのかというのが、並行在来線問題です。知事の発言のようにJRからの分離は認められないと言ってしまえば、現在の条件からは新幹線は整備できないということにも聞き取れます。市町長の要望は、「米原ルートを県が主導して国等へ働きかけ、しかしいかなるルートであっても在来線はJRでの経営を堅持するよう県として最大限努力せよ」と在来線の経営分離はだめというもので、これはJRに求めるほかありません。現在、国は3つのルート(案)を検討し、年内にも絞り込むとしていますが、ルートの次には必ず並行在来線の継続経営問題に直面します。避けて通れない課題ですが、滋賀県にとって最善となる道を模索しなければならない日が来ます。今後県議会でもしっかり議論してまいります。






