県政NOW 記憶遺産を地域の宝に
先月、60年前の様子を描いた『ふるさと「くさつ」風景の記憶絵』が完成しました。お披露目会では、祝辞に臨まれた草津市長が、完成した絵屏風の前で深々と一礼をされて登壇されました。一礼には、ふるさと草津の原風景が蘇ったこと、世界に一つしかない絵屏風が作られたことへの感謝、未来につなぐ記憶遺産への想い等が込められていたようです。
絵図には、宿場町を中心に多くの商店と豊かな農村の風景や営みが描かれています。特産だった「ひょうたん」「竹ねぶち」「うばが餅」や諺の語源になっている「急がば廻れ」の道標の絵もあります。「ひょうたん」は水筒として、「竹ねぶち」はステッキに使われました。チャップリンも草津のステッキを愛用したと伝えられています。
草津絵図の完成により、すでに出来上がっていた東の渋川絵図、西の矢倉絵図と連なり、中山道と東海道の結節点が一望できる大絵屏風になりました。草津沿線の過去を知る貴重な資料になります。矢倉では、絵図を小学校の授業で取り上げたり、矢倉検定や観光ガイドの資料へと広がり、お年寄りが語り部として活躍されています。
ふるさと絵図は、お年寄りの脳裏に刻まれている豊かな記憶を紐解き、モノ・コトの意味を次代に伝えるために見える化したもので、地域の誇りと文化を育む地域固有の記憶文化財といわれるものです。この絵図づくりは、お年寄りが健在な今しか出来ません。私は、一昨年の県議会で、絵図の価値について紹介しましたが、本年度は、絵図を県独自の記憶遺産として位置づけ、地域創生の好事例として推進できるよう提案したいと考えています。
ふるさと絵図は、昨年の老蘇と今年の草津に続いて、水口の今郷地区が完成間近であり土山の山内地域が続きます。日野町、東近江市、愛荘町の各地域には、山―野―湖へと連なる地域固有の行事や生活文化が根付いていますので、全国に誇れる素晴らしい絵図になると思います。地域の宝物づくりに関心のある方、是非一緒にやりましょう。






