県政NOW 「あの日」の記憶―戦後70年
ちょうど今から70年前の1945年7月24日から31日にかけて、旧八日市市の上空を含む、湖国一帯は、米軍艦載機やB29等による空襲を受け、人的・物的共に少なくない被害が生じました。
「昭和」を経て「平成」の時代になり、早30年近くが経過しようとしている今日、大学生世代の中には、日本と米英国等が、遠い異国の地で戦争をしていたという事実すら知らない人もいると言われています。まして、自分の住まいしている地域の身近な戦争の「記憶・記録」となると、推して知るべし、かもしれません。
昨年も、この「県政NOW」で記させて頂きましたが、戦争の「記憶・記録」をいかに伝承し、平和の大切さを次世代へと受け継いでいくかという課題において、「70年」という時の流れは、単純な時の流れ以上に重くのしかかって参ります。
私は、祖父が戦死している遺族の一人でもありますが、直接の戦争体験のない、戦後生まれ世代です。同じく、戦後生まれで若い、同世代の三日月知事に対し、先の6月定例会におきまして、「平和への思い」や「滋賀県平和祈念館の在り方」について質問をさせて頂きました。知事からは「悲惨な戦禍を二度と繰り返さないためには、その記憶を風化させることなく、私たちも学び、そして次の世代に伝えていく、こういう取り組みが私は極めて重要であると考えておりまして、私自身の使命ととらえて大事にしていきたい」との回答を頂きましたが、平和祈念館の運営状況や、県内の戦争遺跡や遺産の保存・維持・活用の現状を見ると、知事の思いとは裏腹に、現場レベルではまだまだ取組みが不十分だと感じるのは私だけではないと思います。
他の県政課題以上に「時間」「時(とき)」の概念が極めて重要な「記憶・記録」の伝承という課題。確(しっか)りとした「記憶」をお持ちの方が70代後半以上になるという、この「時(とき)」の重みを忘れることなく、後戻りが決して出来ない重要課題であるとの認識を深めて頂く様、行政当局にも更に働きかけて参ります。皆様も、この夏、「70年」の重みについて、考えを深めて頂けたら幸いに存じます。






