台風18号災害の復旧完了率45%
◇全県
県内に深刻な被害をもたらした台風18号が直撃して、九月で一年経つが、復旧工事の完了率は四五%(八月末現在)にとどまる。一方、着工割合を示す着手率は九六・三%。完了率が五割を切った要因は、県土木交通部監理課によると、国の財政的支援の査定、入札・設計などの工事準備で、着工が今年三月~四月になったためで、「今年度末には工事をほぼ完了する」としている。(高山周治)
栗東安養寺山 土止め・緑化で崩壊防止
東近江 愛知川護岸強化8月末完成
復旧事業の内訳(表参照)は、道路三十と河川百五十一、砂防八の計百八十九か所で、工事に着手したのは百八十二か所、このうち完了したのは八十五か所。残り七か所は、今後着工する予定だ。
各地域の主な状況をみると、最も被害の大きかった高島市宮野地先の鴨川右岸の破堤個所(三・二キロ)では、平成二十八年度の完了を目指し、約十八億円を投じて復旧事業が行われている。
現場では工事用道路が完成。本工事は、川が増水しやすい台風シーズンを裂け、十月ごろから着手し、右岸堤防の幅を厚くする。
土砂崩れで一人亡くなった栗東市下戸山の安養寺山南斜面では、約十億円をかけて山腹崩壊を防ぐコンクリート構造物による土止めや、斜面の緑化が施される。工事区域十一か所のうち、七か所で着手、このうち三か所が完成。残る一か所は来年度着工される。
同市目川で決壊した金勝川右岸堤防(約百七十メートル)では、八月末で護岸復旧を終えた。
大津市南部や甲賀市信楽地域で氾濫した大戸川の護岸復旧工事は、十か所で実施される。このうち県大津土木事務所管内では二か所完成し、残る八か所は着工済、または着工予定で、年度内に総延長七百五十メートルを完成する。一方、甲賀土木管内では、二か所百二十五メートルの復旧を、来年一月末までに終える。
また、信楽地域中心部(長野地区)で洪水被害をもたらした信楽川に関しては、川底に堆積した土砂を浚渫(しゅんせつ)した。
東近江市山上地区の愛知川上流では、百四十メートルにわたって崩壊した護岸で、今年三月から九月末にかけて、鋼矢板などで護岸を強化する復旧工事(約八千五百万円)が行われた。






