滋賀県議会議員 宇賀 武
69回目の終戦記念日を迎えた8月15日、今年も天皇、皇后両陛下の御臨席を仰ぎ全国のご遺族をはじめ関係者の参列のもと、全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれた。戦争の犠牲となられた物故者のご冥福をお祈りし、不戦と恒久平和への誓いを新たにした。
私も昨年の第68回目の式典には式場に参列した。先の戦争において過酷を極めた戦場にあって、ひたすら祖国の発展と家族の平安を祈りつつ非業の死を遂げられた御霊を偲ぶ時、現在の「平和と繁栄」が戦没者の尊い犠牲のもとに築かれたことに感謝し、世界の恒久平和の実現とわが国、そして郷土滋賀のより一層の発展に向けて、渾身の努力を傾けることをもって御霊をお慰めさせて頂く決意を強くした。
また、昨年6月初旬に滋賀県遺族会が主催された沖縄県『近江の塔』の戦没者追悼式および座間味(ざまみ)島・渡嘉敷(とかしき)島での戦跡慰霊巡拝にも参加させて頂いた。
式典は「糸満市」沖縄平和公園、摩文仁(まぶに)の丘にある「近江の塔」で盛大且つ厳粛に執り行われた。座間味島「平和の塔」渡嘉敷島「白玉の塔」では村長や議長、役場の幹部職員等が駆けつけ追悼の言葉を述べられた。その後、父の顔さえ知らない遺族代表者の悲痛な「呼びかけ」は心に迫るものがあり胸が熱くなった。きっとご英霊にもその思いは届いたことだろう。
昨年の旅で印象に残ったのは島民の集団自決だった。自分の親や妻、子どもを鋤や鍬で殺害した。戦後、島の人々は集団自決のこと、戦中の生活のことなどに堅く口を閉ざし生きる望みや明るささえも失っていたと聞く。沖縄戦では20万人を超える尊い命が失われ修羅場と化した。いかに戦争は悲惨で過酷なものかと痛感した旅であった。今を生きる私たちは歴史に学ぶことの大切さ、過去の悲惨な戦争の事実を風化させることなく、「語り部」として後世に語り伝えなければならない。世界平和の確立と命の大切さ、尊さを深くわかり合える平和な社会づくりに努めなければと改めて思いを強く抱かせて頂いた69回目の終戦記念日だった。






