参議院議員 林 久美子
「早く結婚しろ!」
「産めないのか!」
なんと心ない言葉でしょう…。
東京都議会における独身の女性議員に対するセクハラ野次問題。野次った男性議員のひとりが名乗り出て謝罪。外国メディアからも注目を集め、我が国の女性に対する意識の低さが世界に晒されました。国会でも「早く結婚して子どもを産まないと駄目だぞ」との野次が委員会で発せられたことも明らかになりました。本当に恥ずかしい。そんな議員が男女共同参画を語り、女性の活用を政策に掲げたりするのだから、唖然とします。
女は結婚して、子どもを産んで育てて、一人前だと思っているのでしょう。確かに、結婚してみて初めてわかることもありますし、親になってみて『ああ、あの時母はこういう気持ちだったのかな』と感じることが多々あるのは事実です。でもだからといって一人前かどうかは別であるし、結婚したくてもご縁がなくて独身でいる人や、子どもを持ちたいと思っていても不妊などによって授からない人は、どうなるのでしょうか。あまりにも人を思いやる心に欠けています。
しかし残念ながら、こうしたことは、実は日常茶飯事。政治の世界における女性に対する意識は、民間企業に比べてもはるかに低いと感じています。議場や委員会室で野次らないまでも、個人的な会話の中では、まるで“息を吐くように”セクハラ発言をする議員が、政党に関わらずに存在しているのも事実です。かくいう私も、何度となくセクハラ発言を受けてきました。
「女なんだからしおらしくしておけ!」
「女なんだから『何もわかりません。助けて下さい』と言え!」
「女はPTAの役員もしない。だから駄目なんだ!」
世の中の女性に対する侮辱です。今度言われたら、こう言ってやろうと思っています。
「あなた、それ、有権者の前で言えますか?あなたの妻が、娘が、母が、同様の言葉を投げつけられたとき、あなたは平常心でいられますか?」と。
セクハラは言葉による暴力行為です。その言葉を投げつけた本人は何ともなくても、受けた側の心は深く傷つきます。では、どうすればいいのか。男性を巻き込んで大きく意識を変えていかなくてはなりません。そして女性たち自身が意思決定の様々な場に出て、力をつけていくべきです。意思決定の最も強い場は国会です。今年三月にIPUが世界一八九カ国の下院(日本の場合は衆議院)の国会議員のうち女性が占める割合を調査したところ、日本は世界平均を下回る約八パーセントで、先進国では最低となりました。日本は女性議員があまりにも少ないのです。世界から遅れをとっている日本の国会の意識を少なくとも世界標準にするためには、この際、本気でクオータ制の導入を考えるべきだと思っています。超党派の女性議員との連携も含めて取り組んでまいります。






