滋賀県議会議員 高木 健三
西の湖でホンモロコが増えたことにより、昨年の春から、西の湖から琵琶湖へ流れる近江八幡市の長命寺川でモロコ釣りの行列が見られるようになりました。
かって西の湖は、ホンモロコやニゴロブナなど在来魚の優良な産卵・繁殖場であり、漁場でした。しかし、コカナダモやホテイアオイ等の外来水草の繁茂やオオクチバスやブルーギルなどの外来魚の繁殖などによって、その姿はほとんど見られなくなってしまいました。というのも水草が冬に枯れて湖底に沈んで底質や水質を悪化させるほか、外来魚が在来魚やその稚魚を食べてしまうからだと考えられます。
この事から、西の湖を再生させるために、地元の住民の皆さんが県の事業やボランティアで外来水草や漂着ゴミを除去するなど、西の湖の環境を改善する活動を続けて来られました。又、平成二十三年度からは、県の事業で西の湖周辺の水田を活用したホンモロコとニゴロブナの稚魚放流を行うと共に、電気ショッカーボートなどを用いて在来魚を食べるオオクチバスを中心とした外来魚駆除を行ってきました。稚魚放流では地元の農家の方々が、外来魚駆除では地元の漁師の皆さんが積極的に取り組んでこられました。
地元の皆さんの地道なご努力の結果、外来水草はほとんど見られなくなり、オオクチバスの生息量も平成二十三年度には四十五%までに減少して、ホンモロコが増えてきました。また、水産試験場の調査では、西の湖生まれのホンモロコが、野洲市や高島市地先など、琵琶湖北湖の広い範囲で見つかっており、琵琶湖のホンモロコの増加にも寄与していることがわかりました。
これまでの取組によってオオクチバスは減少してきましたが、まだまだ多く生息しており、繁殖力も強い為、駆除の手を緩めると再び急激に増加してしまうでしょう。西の湖でのホンモロコの復活が確実となるまで、県に支援を要請していく所存です。ホンモロコが育つ環境が再生されれば、ニゴロブナなどの在来魚も増えてくるでしょう。琵琶湖で最大の内湖である西の湖の再生は、琵琶湖の再生にもつながると信じています。






