滋賀県議会議員 宇賀 武
東京都議会の一般質問中においてセクハラと取れるやじが飛ばされた問題は、欧米メディアでも大きく報道され、日本社会での女性の地位の低さを反映しているとの見方を伝えている。安倍政権が推進する“アベノミクス”の柱である成長戦略、その要が女性登用による社会の活性化である。安倍総理は先月行われた先進7カ国「G7」首脳会議でも女性の活躍促進を唱え、欧米諸国からも日本経済再生に向けて期待を表明した矢先の出来事である。この度の都議会での「セクハラやじ」問題は日本社会の古い体質をさらす結果となったことは非常に残念である。また、発言主が6月23日塩村文夏都議に神妙な態度で頭を下げて謝罪をしたが、発言当時は自らの発言を否定且つ又、そのようなやじは聞こえなかったと言っていた。しかし、国内外の批判の高まりに追い詰められての名乗りと謝罪である。テレビ放映を見ていても後味の悪い会見であった。やじは議会を活性化するために必要だと私は思っている。けれども、プライバシーの侵害、誹謗中傷いのやじや弱い立場の人に対するやじは厳に慎まなければならないのは言うまでもない。また、本会議での議事整理権は議長に委ねられており、この度の都議会でのやじ発言は議長の権限によって制止すべきであったと思われる。やじの声は複数との指摘も有り、まだまだ事の真相がはっきりとしていない中で、都議会の自浄能力が問われているのではないだろうか。将来にわたり、我が国は少子高齢化が更に顕著になり、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の発表によると2060年ごろには日本の人口は9,000万人を切るのではないかと予測されている。安倍政権が取り組んでいる女性登用を含む成長戦略の実現をより強固なものにするためにも、一方、欧米を中心に国際社会で失望感が広がる可能性がある今、この度の「セクハラやじ」の本質を共に考察したいものである。






