知事選(二十六日告示、七月十三日投開票)の告示まで一か月を切り、各陣営の取り組みが本格化してきた。無所属新人の三人で、自民、公明、維新の会県総支部推薦の元経産省官僚、小鑓(こやり)隆史氏(47)、前民主党衆院議員の三日月大造氏(43)、共産推薦の共産県委員会常任委員、坪田五久男氏(55)の動向に迫った。(高山周治)
◇全県
小 鑓氏 組織引き締め徹底
三日月氏 嘉田票取り込み全力
坪 田氏 原発政策で対立鮮明
小鑓氏は、安倍政権の高い支持率を背景に、各種団体の組織固めに全力を挙げ、推薦団体は嘉田知事を前回支援した県商工連(県商工会政治連盟)など三百に上る。
県商工連は五月下旬、小鑓氏と党本部の河村建夫選対委員長を招いて、事実上の決起集会である研修会を開き、県内二十二団体、二百十五人が気勢を上げた。
方針転換を全国商工連会長でもある川瀬重雄会長は、「参院選における組織内候補の当選や、小規模企業振興基本法の制定を巡って力をもらった経緯がある」と、政権政党への配慮をにじませた。
同陣営は今後も閣僚級や党幹部、各団体とつながりの強い国会議員の来県により組織票を引き締める狙いで、選対事務局長の家森茂樹県議は「組織の末端までしっかり浸透させる」と、意気込む。
三日月氏は、地元の衆院滋賀3区(草津など湖南四市)では強い地盤を誇るが、他地域での知名度は低い。このため、「嘉田票をどれだけ取れるかがカギ」と、選挙母体の「チームしが」幹事長である今江政彦県議は出遅れの挽回に必死だ。
嘉田知事との近さをアピールするため、二連ポスター三万枚を発行するほか、二人三脚で十人~百人規模のミニ集会を週末中心に十回以上、イベントへの飛び入り参加などで知名度アップに努める。
「チームしが」共同代表に三日月、嘉田の両氏が就き、民主の支持団体である連合滋賀、民主党と社民党、知事を支援する地域政党「対話の会」の議員や関係者らが参画する。
また、十四日、二十二日には、原発や雇用をテーマにした県民の集いを開き、幅広い層に政策を訴える。
坪田氏は先月二十一日から一週間、全市町でキャラバンを展開。街頭宣伝六十八回、支持者との集い八回、イベントへの飛び込み、首長への訪問などで政策をアピールしてきた。
一番の焦点とするのは原発政策で、小鑓氏の「なるべく依存度を少なくする」、三日月氏の「できるだけ早く原発から卒業する」に対して、坪田氏は「再稼動させず、そのまま廃炉する即ゼロ」を訴え、対立を鮮明にしている。
十日には二月の東京都知事選に出た元日弁連会長の宇都宮健児氏を招く決起集会で勢いに弾みをつけ、告示前後は、若者や業者、女性、労働者の各支持層に絞った街宣班をつくり、独自の運動を展開する。









