滋賀県議会議員 有村 國俊
滋賀県知事のまま、「日本未来の党」代表となり、一時全国的に“脚光”を浴びた嘉田由紀子氏。しかし、直後の衆院選は惨敗。県内の求心力も低下し、来月告示の知事選へ出馬しないことを7日、正式に発表しました。2期8年間、激務の連続だったと思います。大変お疲れ様でした。
知事が、出処進退の結論を長期間持ち越したのは、偏に「勝つか・負けるか」で相当に迷ったと聞いています。報道によると、「毎晩毎晩、ワインのボトルがたまって…」とストレスを窺わせる一幕もあったとのこと。
憚り乍ら申し上げますが、迷いが生じた段階で、或いはその後は速やかに進退を決断してこそ、堂々たるリーダーの威厳ではなかったかと思います。滋賀県民を代表する知事の所以です。
平成24年11月末、嘉田氏は衆院選直前に、国民の生活が第一(当時)の小沢一郎氏らと合流し、「日本未来の党」を旗揚げしました。日本記者クラブの錚々たる党首が集う討論会で嘉田氏は、「小沢さんを使いこなせずに官僚を使いこなすことはできない。私は滋賀県の官僚をしっかり使いこなしてきた」と強調しました。
自民党の安倍晋三総裁は、「選挙に勝つためだけの政党だ」と批判。結末はご承知の通り、小沢氏を使いこなせず、「日本未来の党」は約1か月で崩壊を引き起こしました。
結局、「日本未来の党」立ち上げ時から、読みの甘さや政治家としての拙さが露見し、その痛手が大きく、このことが3選不出馬の最大の要因と言われています。
以降、滋賀県政運営にも支障が出始め、「滋賀県流域治水の推進に関する条例案」を県議会に提出も、河川整備の実施計画が不完全の上、浸水の恐れがある地域に罰則付きの建築制限を設ける内容に県議会、県内首長などから反発され、方針を変更したことは記憶の新しいところです。
来月、滋賀県知事選挙が執行されます。(告示日6月26日―投開票日7月13日)。
現在、3人の候補予定者が名乗りを上げていますが、何方が勝利されても新知事誕生に違いありません。私たち140万人を代表する高邁(気高い)な志を抱く滋賀県知事を目指し、戦い抜かれることを念じています。






