県議会議長選 造反で赤堀氏選出
◇全県
県議会が先月二十五日に開催され、宇賀武議長の辞任に伴う議長選挙で、最大会派の自民党県議団(二十一人)が推した辻村克県議が二十二票、民主党県民ネットワークなど複数の他会派から支持を得た自民党県議団に所属の赤堀義次県議が二十三票で、赤堀氏が選出されるという大波乱があった。最大会派の分裂は、この夏の知事選や来春の統一地方選に影を落としそうだ。 【石川政実】
関係者によると、赤堀氏に投票したのは、民主党・県民ネットワーク(十二人)、対話の会・しがねっと(五人)、自民党颯新の会(三人)と自民党県議団からの複数の造反者とみられる。
辻村氏には、自民党議員団の大半と、公明党(二人)、みんなの党滋賀(一人)、無所属(一人)が投票した模様だ。
自民党県議団の吉田清一代表らは事前の会派総会で挙手により全員一致で辻村氏を推す方針を確認し、公明、颯新の会、みんな、無所属にも協力を求めていただけに「由々しき事態で見逃せない」と判断。同党県議団は二十五日付で赤堀氏を除名した。
赤堀議長は「自民党県議団を一部の県議が牛耳っていて、若手は何も言えない雰囲気になっている。また有力県議が昨年の議長選でも山田和廣副議長に『議長になりたければ土下座しろ』と迫り、山田氏がこれに憤慨して副議長を留任することにもなった。このようなアブノーマルな議会運営に対する反発が他会派からも出て私を推してもらったと思う」と述べた。
これに対し吉田代表は「これ以上ないくらい丁寧に議論は進めてきたつもりだ。(執行部批判は)あくまで後付けの理由に過ぎない」と反論する。
ただ自民党県議団がここ最近、分裂を繰り返しているのは事実だ。
昨年の四月議会での議長人事で、山田氏が、一年交代の慣例を破って副議長にとどまったため、除名処分に。さらに同年九月には、青木甚浩県議が「いまの自民党県議団は、上(期数の多い)から下を押さえこもうとする」、目片信悟県議が「政策的な対立で会派を離脱するわけではない。人間的な部分でやっていけないだけだ」として、両氏が自民県議団を離脱。その後、山田氏と颯新の会を結成した。
自民党県議団の内部分裂が続く中、民主党県民ネットと対話の会では嘉田由紀子知事と三日月大造・民主党県連代表との知事選候補一本化に向け、“チームしが”の結集を図ろうと、合同会派の動きを活発化させそうだ。このように夏の知事選を前に、湖国政界は激しい動きを見せ始めてきた。








