嘉田県政の2期8年を検証
◇全県
嘉田県政二期八年を県民目線で検証し、次の県政の課題を明らかにすることで今夏の知事選を盛り上げようと、武村正義・元滋賀県知事らの呼び掛けによる「嘉田県政を検証する県民のつどい」がこのほど、ピアザ淡海(大津市)で開かれ、嘉田知事の三選を求める声が多く上がった。【高山周治】
琵琶湖政策、原発防災など評価
日本未来の党 「一番大きな失敗」
この中で武村氏は「嘉田さんは、学者の知事で何ができるのか、女で何ができるか、よそ者で滋賀県のことが分かるか、という批判をされたが、学者であることで逆に普通の人が知事になっているよりも、冷静な判断、知的な判断をしたかもしれない」と振り返り、事例として県流域治水条例を挙げた。
「天災は時として人知を超える。その時には防災ではなく減災しかできない。命だけは助ける。嘉田さんの長年のアプローチで生み出された全国で先例になる政策だと思う」と、評価した。
さらに二点目は、財政の健全化について「女性は会計が堅実。男性の私なんかはお金を使い過ぎるとよく妻に怒られる。嘉田さんは規律を守り、九百億円の赤字を減らした」と、述べた。
また、三点目に原子力防災の取り組みで、「よそから来て、県民より広い視野で眺められる人だからこそ思いついた。滋賀県に原発は一つもないが、隣の福井県で災害が起これば、ストレートに影響を受ける」とした。
一方で、一昨年の衆院選での日本未来の党結党について、「一番大きな失敗だった。政治行動としてはバツ」と辛口評価し、議会との関係でも「八年間、コントロールできず、振り回された」と惜しんだ。
最後に「嘉田県政八年は大変手堅い県政といえる。続いて出るのか出ないのかは私も分からないが、それについては一切コメントしない。ひとまず、八年間ご苦労様でしたとコメントして終わりたい」と締めくくった。
続いて検証した県医師会会長の笠原吉孝氏、菜の花プロジェクトネットワークの代表、藤井絢子氏、県立大学教授の大橋松行氏は、在宅医療の推進、ダムに頼らない治水政策などを評価する一方、「市民の力を生かしきれていない」「高島市に不法投棄された放射能汚染木くず問題をきちんと公開すべき」など改める点も挙げた。
会場からは熊谷もも高島市議が「放射性物質で汚染された木くずはショックだった」と、問題視した。
また、栗東市のRD処分場問題に関わった高谷順子さんは「原発推進の自民党や原発輸出賛成の民主党の知事を誕生させるわけにはいかない。ぜひ、原発のない社会をめざす地方自治を嘉田さんにお願いしたい」と、三選を求めた。







