麻生副総理、嘉田知事をこき下ろし!?
◇全県
今夏の知事選に向けて、自民党が前経産省官僚の小鑓<こやり>隆史氏(47)の応援のため、総力戦に入った。片や民主党県連代表の三日月大造衆院議員(42)も出馬の意向を示している。この中で嘉田由紀子知事(63)はいまだに出処進退を明らかにしていないが、二月県会最終日の二十四日か、来月早々には、三選出馬表明を行う公算が高いとみられる。【石川政実】
嘉田氏、3選出馬か
自民党本部は"打倒嘉田"のために、続々と大物クラスを滋賀に送り込んでいる。その第一弾が、十五日に近江八幡市で行われた自民党の武藤貴也衆院議員(滋賀4区)の国政報告会に駆けつけた麻生太郎副総理だった。
麻生副総理は講演の中で「政治家っていうのは育てて使わないと意味がない。今、知事候補になった、経産省の(小鑓隆史氏を)ね。知事は四十七人いる。出来の悪いのも、いいのもいる。できの悪いのに当たったら、選んだ方が悪いと反省しないといかん」と、名指しこそ避けたものの、嘉田知事をこき下ろすかのような発言に溢れんばかりの拍手も。会場には、各テーブルを回る小鑓氏の姿があった。
●苦悩の三日月氏
この一時間前、民主党県連代表の三日月大造衆院議員が大津市内で会見を行い、知事選への出馬については「重大な決意で熟慮中」と述べるにとどまった。民主・県民ネットの県議らを中心に慎重論が根強いことをうかがわせた。
●公明、小鑓氏推薦へ
公明党県本部は十六日、県内の市町議員と小鑓氏との懇談を行い、高い評価が得られたため、梅村正代表は近く、党中央幹事会に推薦申請を行う。
●維新、推薦慎重に
三日月代表が出馬の意向を示したことで、日本維新の会県総支部関係者によれば、これまで小鑓氏に推薦を出す予定だったのを白紙に戻し、三十一日まで結論を引き延ばすことになった。
維新の会の石原慎太郎共同代表は先ごろ、トルコなどの原子力協定締結の国会での承認に党の方針に反して「賛成する」と発言していたのを、「党の決定に従う」と発言を修正したためである。維新の会では、小鑓氏や三日月氏の原発のスタンスを検証する必要が出てきたからだ。
みんなの党滋賀代表の蔦田県議は「近く小鑓さんと会った上で、党本部に推薦を出すことになる」と話している。
社民党県連も十五日に草津市で定期大会を開いたが、木戸進次幹事長は「自民党が卒原発を掲げる嘉田知事と対立を決めた以上、県政を譲りわたすわけにはいかない」とし、現職支持の意向をにじませた。
共産党県委員会は今月中に、独自候補を擁立する方針だ。
このような中、嘉田知事は依然として沈黙を守っているが、二月県議会最終日の二十四日か、四月初旬には意向表明を行うとみられる。







