滋賀県議会議員 山田 実
いま県議会は来年度予算審議を中心とする2月議会の真っ最中です。
先日の「予算特別委員会」で私は琵琶湖フローティングスクール「学習船(いわゆる「うみのこ」)建造事業」について質問しました。
昨年30周年を迎え、2017年春の就航を目指した新しい学習船の建造の設計委託予算が今回の予算に提案されています。
この「うみのこ」事業は1983年に始まっています。琵琶湖上で県内の全ての小学5年生を対象に宿泊体験学習を行ってきており、「うみのこ」にはこれまで48万人を超える県内の児童が乗船し、今年度は1万4千人を超える人が利用しました。一昨年には第5回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)を授賞しています。
老朽化のために新船が建造されるわけですが、新しい「うみのこ」が就航したときに、非常に高い評価を受けてきた現船の「うみのこ」の活用を当局はどう考えているのかが気になります。
「まだ現役として使える場合」はどう活用すべきなのか、また「廃船になったとき」にはどんな活用を考えられるのか。地域振興のために「琵琶湖のシンボル」「環境滋賀のブランド」としての「うみのこ」を最大限活用すべきだと思います。
例えば、ざっと調べてみても全国には十数カ所船の博物館があります。有名なところでは横浜市にある「氷川丸」や帆船の「日本丸」。富山県には日本丸の姉妹船の「海王丸」。南極観測船の「宗谷」は東京都に、「ふじ」は名古屋にあります。幕末の軍艦「開陽丸」は北海道江差に。青函連絡船の「摩周丸」は函館に、「八甲田丸」は青森にあります。
これらの船の博物館・史料館はおおむね外洋を航行してきた船舶ですが琵琶湖を数十万km航行し、親しまれてきた「うみのこ」は地域振興の素材として大きな利用価値があります。
「うみのこ」は家庭から出る廃食油をリサイクルしたBDF(バイオディーゼル燃料)を使うなど早くから再生可能エネルギーを使ってきました。一時は「小学3年生の秋にナタネをまき、小学4年生の春に収穫して、ナタネ油を使った料理を学校給食で楽しみ、小学5年生でその廃食油を持ち寄って乗船する」というプログラムが行われたこともありました。
是非、滋賀の環境のシンボルとしての「うみのこ」を引退後も活用する方途を検討していきたいものです。






