「ボランティアにまた来て!」
◇全県
「被災地の再建はこれから。まだまだ関心を持ち続けて」と訴えるのは、宮城県石巻市などの仮設住宅へ車を提供し、グループで共用する「カーシェア」の輪を広げる日本カーシェアリング協会(石巻市)の吉澤武彦さん(35)。
仕組みは、車検と自動車保険のついた車を無償提供し、住民はグループでガソリン代や修理代、車検更新など実費を負担しながら共用する。市内の仮設住宅など五十か所で、約五十五台の車が運用されている。
東日本大震災の発生当時、大阪から現地入りした吉澤さんは、炊き出しや子どもの避難支援に関わった。次に問題となったのが、車を失った住民の「生活の足」の確保だった。このため吉澤さんは関西に帰って、車の提供を呼びかけたところ、滋賀県守山市の業者を皮切りに二社から声がかかり、めどのついた七月に同協会を立ち上げた。
カーシェアは、仮設住宅のコミュニティー構築にも一役担う。「車を置くだけでは使ってもらえない。住民同士の人間関係をつくるお手伝いをして、はじめてカーシェアが可能になる」というのが理由。
一方で、ボランティアの数は日を追うごとに減っている。吉澤さんは「被災地への関心が薄れていくのを実感する。もう一度、足を運んでほしい」と呼びかける。
同協会はこのほど、運営資金をねん出するため、被災地を訪れるボランティア対象にレンタカーを始めた。事前予約が必要。申し込みは同協会(0225-92-7820)へ。なお、カーシェア用の軽自動車や軽トラックの提供も引き続き受け付けている。







