コンサル評価受け、今秋から検討
◇全県
湖国の子どもたちを乗せ、環境教育に大きく貢献した県の学習船「うみのこ」は老朽化のため、平成二十九年度から新船にバトンタッチする。このため県教育委員会は、基本設計委託料を盛り込んだ新年度予算案を県議会に提出している。そこで関心が集まりそうなのが、児童たちの思い出がいっぱい詰まった現船の引退後の身の振り方だ。
山田実県議(民主・県民ネット)が七日の県議会予算特別委員会で、新船就航後の現船の利活用についての質問したところ、河原恵教育長が「コンサルタントの調査結果をみて判断したい」と答えた。
県教委によると、新年度早々にコンサルタントに基本設計を委託するのとあわせて、現船の売却または廃船のコストを検討するため現状を把握する「有姿(ゆうし)評価」も行う。
この調査結果は秋ごろに明らかになる見通しで、これを受けて県教育委員会と知事部局のワーキンググループが今後の活用を検討する。
山田県議は、現役引退後の船舶を岸壁に係留して「船の博物館」として活用している全国の事例を紹介し、「“うみのこ”は、日本最大の湖・琵琶湖で数十万キロ航行した船としてブランド価値は高い。引退後の活用は地域イメージの観点で、来年度予算の政策調整の中で対応すべき」と、検討を促した。
なお、「うみのこ」は、県内の全小学五年生児童が一泊二日の宿泊体験学習をするための学習船として、昭和五十八年に就航し、県民の三分の一に当たる約四十八万人が乗船した。
全長六十五メートル、幅十二メートル、重量九百二十八トン、定員二百四十人と、琵琶湖で最大級の船舶だ。一泊二日のフローティング・スクールでは、プランクトン観察やカッター体験を通じて、児童の琵琶湖への関心を育んできた。







