自主投票は回避の方向へ
◇全県
民主党県連は二日、近江八幡市で定期大会を開き、七月の知事選に自民党が前官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)を擁立することに対し、三日月大造県連代表(42)は「(自民・安倍政権の)独善暴走を県政にまで持ち込んでいいのか。ひとつの党の都合だけで中央から知事を招こうとするなら、しっかりと対峙し、対決し、県政を守らなければならない。重大な決意で知事選に臨む」と述べ自民への対決姿勢を鮮明にした。嘉田由紀子知事(63)支持か、独自候補擁立か、同党はいまも揺れている。【石川政実、高山周治】
三日月代表は、来賓の嘉田由紀子知事を前にして「多くの困難な状況で嘉田知事をはじめ県政にかかわる方々に敬意を表したい」と配慮した発言も。
これに対し、嘉田知事は「民主党の(綱領の)理念には大いに共感している。みなさんに評価をいただけるよう、踏ん張っていきたい」と応えた。
会場からは「知事選への取り組みの進捗(しんちょく)状況は」「嘉田知事にすり寄れば民主党は埋没するだけ」の声が上がった。
これに対し三日月代表は「知事選については、もう少し時間を」と述べるにとどまった。
同党県連は、知事選について<1>嘉田知事が三選出馬するなら支持する<2>嘉田知事が断念した場合は、独自候補を擁立<3>嘉田知事が出馬する場合でも、あえて独自候補を擁立し、嘉田知事、自民候補、共産候補、民主候補の四つどもえ選に挑む<4>自民など他党の擁立候補を支持する<5>自主投票ーの五つの選択肢があるとしていたが、今回の定例大会で<4>と<5>を否定した格好となった。
前回の知事選では、嘉田知事を民主党が支持、連合が推薦しただけに、今回も<1>で一件落着と見られたが、そうすんなりとはいかない。
平成二十四年の衆院選で、嘉田知事が小沢一郎氏と組んで日本未来の党を旗揚げして惨敗。「新党がなければ川端達夫前衆院議員(69)などが当選していた」(同党県連幹部)との思いが党内にあるからだ。
それだけに<1>は否定しないものの、<2>や<3>の独自候補擁立へ向けて模索が続く。この有力候補に、身内からは川端氏や三日月代表、民間人ではメディアプロデューサーの川本勇氏(54)らの名が挙がっている。
ただ自民党が擁立した小鑓氏が原発再稼働に理解を示す経産省の出身だけに、嘉田知事の胸中は複雑だ。日程的に、民主党も嘉田知事も今月がタイムリミットとみられるだけに、三日月代表が定期大会に来賓として出席した嘉田知事へのお礼の訪問から、第二幕が始まりそうだ。











