物流と観光に注力すべき エネルギーは多様性の確保を
◇全県
六月十九日告示、七月六日投開票の日程が予定されている県知事選に向けて、自民党県連(上野賢一郎会長)は経済産業省出身で内閣官房日本経済再生総合事務局長の小鑓(こやり)隆史氏(47)を擁立する方針を固めた。そこで二十一日、まだ正式表明していない小鑓氏を霞が関に訪ねて、滋賀県の課題などを聞いた。(石川政実)
―官僚の世界は「選挙に出馬します」と発言した時点で、即辞職することだと聞いていますから、小鑓さんに出馬うんぬんの話や写真撮影をするのはやめます。ただ大津市出身者として、滋賀県をどのように見ていますか。
小鑓 私は現在、アベノミクスの成長戦略に携わっていますが、正直、滋賀県は動いていないという印象を受けます。日本全体がアベノミクスで動こうとしている時に、滋賀県は、経済政策、社会政策、どれ一つとっても見えてこない。例えば、横浜市だったら待機児童解消の取り組みといった特色があるが、それがない。滋賀県は、地の利が良くて、県民所得が高い。ポテンシャル(可能性)が非常に高いのに、これを生かさないのは、まさにもったいない。
―滋賀の成長戦略について、どう考えますか。
小鑓滋賀県も国の成長戦略と歩調を合わせて早く動き出すべきです。国か地方か、という対立的な考え方でなく、日本全体が立ち直らなければならないからです。いまのタイミングを外すと、滋賀県は取り残されてしまいます。
―先ほど滋賀県のポテンシャルが高いという話が出たが、具体的には。
小鑓 第一は観光資源がいっぱいあることです。例えば平成三十二(二〇二〇)年に東京オリンピックがありますが、これをにらんだ(観光の)仕掛けが大切です。第二は、滋賀県の物づくりです。工場もいっぱいありますし、技術のポテンシャルも高い。三点目はそれを支えるためにも物流の整備が大事になってきます。四点目は、もっとサービス産業に力を入れるべきです。製造業は景気に左右されますし、日本から海外に移る可能性もありますからね。
―嘉田さんは「卒原発」を掲げているが、福井県の大飯原発の再稼働問題が焦点になってきます。エネルギー問題をどう考えていますか。
小鑓 再生エネルギーなどを増やして、原発をできるだけ少なくしていくのは当然のことです。ただ現在、原発が止まっている中、化石燃料の依存度が非常に高くなっています。大事なことは、エネルギーの多様性を確保することです。短期的には、安全性がしっかりと担保された原発については使わざるを得ないでしょう。エネルギー政策は、インフラ(交通)と同じで時間がかかる問題です。
―自身の性格は。
小鑓 (自分の言ったことには)責任を持ってやりきることを心がけています。







