衆議院議員 武藤 貴也
「米国政府がこの種の問題(靖国参拝)に関与し、日本側にどうすべきか告げることは生産的ではない」
米国共和党上院議員マルコ・ルビオ氏は、1/24訪韓時に韓国人記者から靖国参拝の質問を受け、こう応えた。オバマ政権(民主党)の「失望」表明に対し、彼は反対の見解を示した。この発言は韓国や日本では殆ど報じられなかった。
ルビオ氏は現在42歳、両親がキューバ難民で貧しい家庭で育ち、高等教育を受け弁護士となる。2010年上院議員選挙に初当選。高い知名度と人気を誇り、次期大統領選挙で共和党有力候補の一人と目される。外交委員会・東アジア太平洋問題小委員会の共和党側筆頭理事で、つまり、対日政策を決定する野党の責任者だ。
彼は訪韓前の1/21来日し安倍首相との会談でこう語った。「首相が安全保障分野で下した種々の決断を支持する。日本の領土に対する冒険主義的な近隣国による非合法な主張を踏まえると、その姿勢は心強い」
靖国参拝には触れず、総理の安全保障政策を支持し、中国による領海侵犯や防空識別圏の設定を非難した。
これは日本ではあまり報じられず、米国では報じられた。彼の発言は中国に対し批判し、韓国に対し自制を求める内容で一貫している。
もう一人紹介したい。日本を支持している大物共和党上院議員、言わずと知れたジョン・マケイン氏(77歳)である。彼は昨年の訪韓時、日本のアジアでの平和と安全に対する貢献を強調した上で、「韓国も未来志向的な視点で前に進まなければならない」と主張。日本側への反省を促す発言はせず、韓国側の関係改善努力を強調する発言で一貫している。
日本では「失望声明」だけを報道する。今度はそれに反論した衛藤首相補佐官を批判する。野党はこの発言を批判するキャンペーンを行う。しかし米国には「失望していない」有力政治家が数多くいるのだ。両議員は尖閣諸島についても、施政権と領有権は日本に属していると公言する。
二大政党制の米国では、いずれ「政権交代」が起こる。共和党は民主党と外交政策が異なる。共和党の極東アジア政策は「中国の脅威に対する日米韓の同盟強化」に集約される。米国で政権交代が起これば、対アジア政策は変わるのだ。ただ、いずれにしても日本にとって重要な事柄はブレずに貫き通す姿勢が大切だと思う。安倍首相には「失望声明」に左右されず、戦没者に対する感謝の意を表すため、今後も春秋の例大祭、並びに8/15靖国への公式参拝を実現して欲しい。






