滋賀県議会議員 高木 健三
県土の約六分の一を琵琶湖が占める滋賀県、琵琶湖周辺湿地である内湖は、明治時代には大小一〇〇余りの内湖が広がっておりましたが、干拓で大部分が消失し総面積は三五・二平方キロメートルから五・三平方キロメートルに減りました。現在でもヨシ帯面積の五十四%が内湖に分布し、原野の植物やヨシ帯を利用する多くの在来魚の生息場所や、水鳥の渡り中継湿地として重要な役割を果たし、ラムサール条約湿地登録もされております。その湖東に位置する近江八幡市の「西の湖」は、琵琶湖で最大を誇る内湖であります。西の湖も十五年程前から、ホテイアオイが内湖の半分を覆うほど繁茂し、深刻な問題をおこしており、冬には枯れて湖底に沈んで底質や水質の環境を悪化させ、また青々と茂っている季節は水面を覆い、水辺に押し寄せ、ヨシの生育に悪影響を与えます。又、腐ると悪臭を放ち、現在のオオバナミズキバイと変わらない状況でありました。併せて、ブルーギルやブラックバスなど外来魚が大幅に増え、環境が益々悪化したのを受け、十年前より漁業関係者、地域のボランティアの方々、八幡掘りを守る方々、自治会の皆様の大変な努力によりホテイアオイは除去され、近隣の住民から「悪臭が無くなり有り難い」と喜ばれ、生活排水やゴミに気をつけようという風潮も増えて、地域が変わりつつあると聞いております。外来漁も、リリース禁止条例のほか、電気ショッカーボートによるオオクチバスの雑魚集中駆除やタモ網すくいによる仔魚の駆除などがH23~H25にかけ集中的に実施されたことにより、約四十五%に減少して参りました。これらの努力により、除々にフナやモロコは天然の再生産により資源が回復しつつあることは漁業者のみならず一般県民も実感しているのではないでしょうか。昨年三月も長命寺川でモロコ釣りの行列を見て、私自信も感じたところです。安土町と合併して四年、安土と八幡をつなぐ西の湖は本当に美しく、今年の正月に安土町の桑実寺にお参りして、山頂から見る西の湖は本当に素晴らしい景色だと感じたところです。その西の湖を守ることは、琵琶湖を守る西の湖生まれの在来魚の産卵する場所が復活したことにつながり、併せて、環境保全も良くなることは観光事業の拡大にもつながると思います。ここまで努力して回復して参りましたので、今後は西の湖の在来魚生産機能回復の為、水資源増大に係るノウハウや、外来魚駆除等の知見を活用した総合事業を集中実施する為、県の人的・経済的援助を要請し、二十六年度の予算化に向け、努力をする所存でございます。






