嘉田知事 修正案の提出断念
◇全県
嘉田由紀子知事は、十一月県議会での「県流域治水条例」案の修正案提出を断念した。同条例案は九月県議会でも「住民説明が不十分」として継続審議となった経緯がある。これを受けて県は、建築規制のかかる「浸水危険区域」に見込まれる地域で説明会を実施してきたが、十分な理解を得るには至っていないと判断した。
議会後の会見で嘉田知事は、「説明会を全て完了していない。時間的に今議会での修正案を含めての提案は難しい」と述べる一方、「できるだけ早く制定したいという思いは変わっていない」として、来年二月県議会での提出に意欲を示した。
断念の理由は、(1)一度の説明では足りない地域があった(2)住民要望の強い河川整備の五か年計画を準備中(3)罰則について熟慮中―の三点を挙げた。
県議会最大会派の自民党県議団は、住民理解が得られていないことや河川整備の担保、条例案に盛り込まれる罰則を問題視してきた。今回の決定に同党政調会長の佐野高典県議は「二月県議会の頃には、丹生ダム計画の結論がはっきりするとともに、県の河川整備五か年計画も出てくるので、住民の理解が得やすいだろう」と語った。
民主党・県民ネットは条例案を支持してきた。代表の大井豊県議は「もう一回、知事に説明会に来てほしいという地域もある。ここまで来たので、丁寧な説明をしないといけないだろう。(自助、共助への住民理解を得られるよう)条例が通った後のことも考えないといけない」と話した。







