なぜか動きが鈍すぎる自民党の知事選候補者選び
◇全県
来夏に予定されている知事選に向けて、自民党県連(会長=上野賢一郎衆院議員)の動きは、十二月になったのに鈍い。県議会筋では「嘉田知事と自民党有力者との間で、話がついているのでは。おそらく十一月定例県議会最終日に自民党県議団らが県の流域治水条例案を微修正させて可決し、嘉田由紀子知事(63)に花を持たせるはず。事実上、嘉田知事三選(当選)はこの時点で決まる」と推測する。自民党の一般党員からは「不戦敗にするなら、上野県連会長(48)が責任を取って再び出馬すべき」と憤りの声が強まっている。【石川政実】
自民党県連は先月十七日、知事選諮問機関である“県政協議会”の第一回目の会合を華々しく開き、嘉田知事の対抗馬の擁立を確認したものの、その後はしりすぼみの状況だ。
流域治水条例案は、嘉田知事の一丁目一番地の看板施策だけに、これをすんなり自民党県議団が十一月県議会で通せば、嘉田知事三選容認と受け止められてもしかたがない。
自民党の県選出国会議員は懸命に、滋賀県出身の官僚を口説いているが、肝心の県議らの動きは鈍い。同党県議らにやる気が見られないことに業を煮やした有力町議らは、地元出身の起業家などの擁立に動きつつある。
下馬評では、県市長会からは、かつて県庁の諸葛孔明として名をはせた山仲善彰・野洲市長(63)、同じく県職上がりの谷畑英吾・湖南市長(47)、まだ一期も終わっていないため固辞している宮本和宏・守山市長(41)の三人、経済団体からは県農業共済組合連合会会長の山下英利氏(60)、文化人ではメディア・プロデューサーの川本勇氏(54)らが噂に上っているが、自民党が本気で口説いた形跡はなぜか一切ない。
一方、民主党県連(代表=三日月大造衆院議員)は、嘉田知事とは、微妙な距離を置き始めている。昨年十一月末、小沢一郎生活の党代表に口説かれて未来の党を旗揚げし、同十二月の衆院選には党代表として“二足のわらじ”で選挙応援に走り回るが、惨敗した。
しかし民主党県連にとっては、未来の党の影響をモロに受け、現職が相次ぎ落選し、その怒りは今も続いている。このため、同党重鎮の川端達夫・元総務大臣(68)を知事に推す声も根強い。
いずれにせよ、自民党県議団に候補者擁立の意欲が感じられない中、一般党員の怒りは最高潮に達している。






