博物館の人事交流、共同研究でも協力締結
◇全県
滋賀県と中国湖南省の友好提携三十周年記念式典がこのほど、同省の杜家毫(とかごう)・同省人民政府省長を団長とする友好訪問団七十四人を迎え、観光船ビアンカの船上で行われた。
県と同省は昭和五十八年に友好提携を締結して以来、経済、文化の分野で交流と協力を進めてきた。式典は、嘉田由紀子知事と杜家毫(とかごう)・同省人民政府省長の両人が、両県省の末永い友好を祈って銅鑼(どら)を鳴らし、和やかなムードで始まった。
県側からの参加者は、嘉田知事と宇賀武県議会議長のほか、三十年前に提携を結んだ武村正義氏、友好関係を推進した国松善次氏の両元知事、友好市関係者、経済団体、企業、交際交流団体など約百二十人。
歓迎のあいさつで嘉田知事は、杜・湖南省長から贈られた三十周年記念写真集を手にして、「一ページずつに私たちのつながりが込められており、深く感謝申し上げたい」と、これまで友好の架け橋となった両県省の関係者に礼を述べた。
さらに、次世代の友好提携のキーワードとして環境、経済、観光を挙げ、「とくに環境については、湖の環境保全を進めてきた滋賀県の経験をお伝えする大事な分野。そこには環境教育、学習など、次の世代の子どもが参加できる舞台を準備したい」と語った。
これを受けて湖南省の杜省長は「中国政府も美しい国土をつくる目標をうちだしているので、これから環境保全は両省県の重要な協力のテーマになる。両省県はこれから、環境保全、経済、観光、教育、文化などの分野で協力を推進し、中日協力のモデルをつくっていきたい」と、抱負を語った。
また、宇賀・県議会議長は「滋賀県と湖南省の環境分野での取り組みが、両県省ひいては日中両国の交流の促進に寄与することを期待している」と述べた。
今回の友好提携では、(1)環境保全分野での技術交流を通した産業振興の推進(2)環境学習を通した両県省民の交流の推進(3)三十年のつながりを生かした人々を生かした交流の推進―の三点が盛り込まれた。
また、新たに琵琶湖博物館と湖南省博物館の協力に関する協定書が締結された。内容は、▽研究者など博物館職員の交流▽共同研究プロジェクト、シンポジウム、企画展などに関する協力▽技術や方法論に関する情報交換―など。







