台風18号による下水あふれ問題
台風18号の影響で、流入するはずのない雨水が湖南中部処理区(九市二町)の下水道へ大量に流れ込んだため、県内八か所で下水があふれ出して浸水被害が発生したり、下水道の使用自粛が二日間にわたって行われた問題で、県は「原因は住宅の下水管の誤接続」とする見解を、知事と各市町の首長が話し合う自治創造会議で示した。関係市町の首長からは「重要な問題なのに正式に原因を知らされていない。今後発生する可能性があるので、きちんと原因究明と対策を検討すべき」との意見が相次いだ。
県 「住宅の雨水流入が原因」と説明
市町 原因究明と抜本対策求める
議題は、草津市から提案された。同市では、浸水被害が発生したほか、市内四町で下水道が停止し、仮設トイレが設置された。
滋賀県の下水道は本来、汚水のみを集めて処理する分流式となっている。ところが、流入するはずのない雨水が、近年にない豪雨のため九月十五日午後七時頃から流入し始め、下水管が満水となって逆流。各地のマンホールから下水があふれ出し、浸水被害が発生した。
県は原因のひとつとして、古い宅地において、住宅の下水管に雨水が流れ込む配管が誤って接続されたものと説明した。流入の経路は、<1>住宅~<2>「公共下水道(市町管理)」~<3>幹線である「流域下水道(県管理)」~<4>湖南中部浄化センター(草津市矢橋町)-である。
これについて谷畑英吾・湖南市長は「市町によって対策にばらつきがあっては困るので、旗振り役を県に十年前から訴えてきた。今回の混乱は、県が役割を果たさなかったところに原因があるのに、そこから目をそらして、最大の台風が来たから仕方がないと処理するのはいかがなものか」と、これまで対応をとらなかった県を激しく批判した。
これに対して県の担当者は「市町だけに対策をお願いするというのでなく、広域として県の役割も重要」と、県と市町との連携を強調した。県は後日、開催される同浄化センターの推進連絡協議会で今後の対策などを市町側と協議したいとしている。
ちなみに、下水道の湖南中部処理区の通常の下水流入量は一日当たり約二十四万トンだが、台風18号の影響があった九月十六日午前二時には六倍の約百五十万トン近くまで膨らんだ。浄化処理が追いつかないため、このうち約二十六万六千トンについては超高度処理を断念し、一次処理のみの簡易放流を実施した。関係市町に対する下水道の使用自粛の要請は、九月十六日午前七時半頃から十八日午前六時までの二日間続いた。







