文化功労賞に輝く 伝統芸能の鉤正滋さんら3人
◇全県
県は、今年度の県文化賞の受賞者と団体を公表した。それによると、約二十年にわたり、その道を極めた人に贈られる文化賞には漆芸作家の小林博さん(72)=高島市=、約二十年にわたり団体などを育成した人に贈られる文化功労賞には伝統芸術・吟剣詩舞の鉤正滋(まがり・せいし)さん(88)さん=大津市=など三人・一団体、約十年にわたり優秀な作品を発表してきた人に贈られる文化奨励賞には陶芸家の石山哲也さん(40)=甲賀市=など三人、三十歳以下の将来性が期待される人に贈られる次世代文化賞にはフルート奏者の中川彩(なかがわ・あや)さん(25)=大津市=など三人―の計十人一団体がそれぞれ選ばれた。贈呈式は十一月七日、大津市の県公館で開催される。なお、受賞者は次のみなさん。
県文化賞
小林博さん=前衛的な創作活動を展開して、滋賀県を代表する漆芸作家。日展(特選二回)、京都工芸美術展(優賞)、京展(市長賞)などで受賞。日本現代工芸展などの審査員を務めるほか、県芸術文化祭美術部門委員、県美術協会理事など多くの役職を歴任している。
県文化功労賞
鉤正滋さん=昭和四十年に大津市で正賀流吟舞社を創流。剣詩舞の指導や後進の育成に努める。財団法人日本吟剣詩舞振興会相談役、県吟剣詩舞道総連盟常任相談役を務めるなど、後進の育成に貢献した。
河原正彦さん(78)=城陽市=前県立陶芸の森館長。県文化財保護審議会委員、県美術工芸品実態調査主任調査員などを歴任し、県の美術工芸品の保護と研究に力を注いだ。
山口榮太郎(やまぐち・えいたろう)さん(87)=米原市=彫刻家。県展(特選)、日展(入選)、日彫塑家展(特選)などで多くの賞を受賞した。多賀大社の「御神馬」木彫像、安土駅前の「織田信長公像」など作品多数。
公益財団法人西川文化財団=近江八幡市で平成五年、地域の文化の発展に寄与することを目的に設立された。
県内の文化活動などに対して、今年度を含め四百十一件、総額一億円の助成を行ってきた。
県文化奨励賞
久保群青(くぼ・ぐんじょう)さん(31)=長浜市=ブレイクダンサー。ブレイクダンスの世界大会での優勝など入賞歴多数。県で七年前からダンスコンテストを主宰するなど、県内のダンス界を牽引(けんいん)している。
石山哲也さん=陶芸家。伝統的な象嵌の技法を用いた器物の制作などを行う。日本伝統工芸展など、入賞多数。東京や大阪のギャラリーを始め、海外にも活動の場を広げている。
大西健太さん(32)=近江八幡市=大学で本格的に日本画を学ぶ。公募展への出展を始め、近江八幡美術協会会員として地域活動にも参加。昨年度、日展の特選受賞。京展、日展、日春展などで受賞。
県次世代文化賞
中川彩さん=東京芸術大学音楽部卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程在籍中。びわ湖国際フルートコンクール、三田ユネスコフルートコンクールなど入選多数。
中嶋俊晴さん(27)=彦根市=世界的に貴重なカウンターテナー歌手。ウィーン国立音楽大学院在籍中。国際的演奏団体「バッハ・コレギウム・ジャパン」メンバーでもある。
藤永覚也(ふじなが・かくや)さん(29)=大津市=美術・絵画。「アーツ・チャレンジ2010新進アーティストの発見inあいち」入選。一昨年度には平和堂財団芸術奨励賞を受賞。
昨年度までの受賞者
県文化賞は昭和五十一年度から実施されており、今回で三十八回。昨年度までの受賞者は、文化賞九十一人、文化功労賞四十六人・八団体、文化奨励賞六十五人・四十六団体、次世代文化賞四人に上っている。











