参議院議員 林 久美子
二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックが、日本で開催されることが決まりました。一九六四年の東京オリンピック以来五六年ぶりの開催となります。東日本大震災からの復興や経済発展をはじめとした未来の希望につながる大会として、大いに期待され、テレビの前で歓喜の声を上げた方も多いのではないでしょうか。私も国民の一人として、とても嬉しく思っています。あと七年、日本が力強い歩みを進め、まさに「おもてなし」の心で世界中に日本の存在感をしっかりと示していきたいと思います。
振り返れば、一九六四年の東京オリンピックは「一兆円オリンピック」とも言われました。大会の運営費は約一〇〇億円、競技施設の建設費は約一六六億円、そしてインフラ整備経費は約九六〇〇億円。この一兆円の投資に対し、当時、三和銀行調査部では、一九五八年度から六五年度までの波及効果は合計一兆六六六八億円と試算しています。また内閣府の公示している「景気基準日付」で見ると、東京オリンピックの行われた年は一〇月に景気の山を迎えており、オリンピックによる経済効果を反映していると考えられます。今回もすでに、先の通常国会でサッカーくじ「toto」法の改正を行っており、収益金の一部をオリンピックの開催に向けて新国立競技場の整備等に充てられるようにしています。またスポーツ基本法の改正によりスポーツ庁の設置も明記されており、その準備も進められることになりそうです。ですから経済効果という点においては、必要な法整備も含めて投資を促進するベースを作りつつあり、その効果は大いに期待できるものと考えます。
一方、私の息子もサッカー少年でありますが、子どもたちの成長を支えるという点でも大きな意味があると思います。今の子どもの体力は、子どもの骨折が二〇年前の約一・七倍、肥満の子どもは二五年間で約二倍、背筋力の低下等、子どもの体力は低下しており、体力低下は意欲・気力の低下、学力向上への影響、健康面へのマイナスなど様々な影響を与えています。また、精神面でもスポーツの力は大きく、仲間と力を合わせる、勝っても負けても感情を抑える、思いやりや礼儀、責任感を育むなど、人を育てることにつながります。ですから、今回のオリンピック・パラリンピック開催は、子どもたちの生活環境の変化、体力の向上、精神面の発達を図るチャンスになるのではないでしょうか。
そして震災からの復興です。被災地を置き去りにすることなく、被災地にとっても未来への歩みを実感できる対策を進めていかねばなりません。経済の発展、人の育成、震災からの復興という大きな効果が期待される二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック。国民全員で力を合わせて必ず成功させましょう。






