滋賀、京都の両医科大が共同研究
◇大津
滋賀医科大学(大津市)は二十六日、顔面から頸(けい)部にかけて発症する頭頸部がんの治療法を決める際、指標となるマーカー分子「p62/SQSTMI」(以下p62)を、京都府立医科大学(京都市)との共同研究で特定した、と発表した。
同大学は「生検(病理診断)時にp62が過剰に蓄積しているかどうか判別することで、口腔がんや下咽頭がんを含む頭頸部がんの治療方針の決定が容易になり、治療を施した後の症状もさらに改善される」としている。
頭頸部がんについては従来、治療法(手術、放射線、化学療法)を組み合わせてきた。しかし、選択において判断指標となるマーカー分子がないため、病理型や進行度、医師の経験をもとに治療法を選択してきた。
今回特定されたp62は、細胞内の活性酸素、毒素分解を担っている分子。研究ではがん細胞内で過剰に蓄積し、放射性治療に対する抵抗性を引き起こし、その後の病状を悪化させていることが明らかになった。
このため今後の治療では、マーカー分子であるp62が過剰に蓄積している場合、放射線治療よりも外科的手術や化学療法を中心に選択し、過剰でない場合は放射線治療を行い、腫瘍を小さくしたり、消失させることが可能になるという。







