滋賀県議会議員 今江 政彦
今年の10月に策定される「滋賀交通ビジョン」の中に広域交通の課題があります。その中でも北陸新幹線やリニア中央新幹線の整備などは近畿、中部、北陸圏の結節点である滋賀県の発展につながり、県内における人や物の交流機会が拡大するものとして大きな期待がかかっています。
北陸新幹線については平成27年春に長野・金沢間で開業される予定であり、また敦賀までの着工も認可されています。その中で敦賀以西ルートがどうなるのか注目されていますが、今年4月に関西広域連合が「米原ルート」「湖西ルート」「小浜ルート」の3案の中で「米原ルート」が他と比べて費用対効果などを総合的に判断すると最も優位である、という提案をされています。
しかし、開業による波及効果の試算では京阪神地域がその多くを占めることが明らかになっており、いわゆる属地主義に伴う「建設費の地元負担」や「並行在来線のJRからの経営分離」については滋賀県議会や県内市町からも強い懸念が示されています。
この点について、さる6月29日に開催された関西広域連合臨時議会において私から井戸広域連合長(兵庫県知事)に一般質問し、あらためて「地域の受益の程度などを勘案し、関西全体で解決を図る」という趣旨の答弁をいただいております。
いずれにしても、北陸新幹線整備については「滋賀交通ビジョン」の中にある放射状ネットワークの強化につながるものであり、今後も費用負担を含めて近畿全体でしっかり議論していくべきものと考えます。
次に、リニア中央新幹線についてですが、計画通りに進めば東京・名古屋間が平成39年に開業します。リニア開業後はひかりやこだまが増発されるなど、現在の東海道新幹線の運行形態なども大きく変わり、東海道新幹線の新たな活用が滋賀県の広域交通の大きな課題となるのは必至です。
滋賀県では御承知の通り栗東新駅が中止となりましたが、今後あらためて新駅設置の議論が必要です。私はもし新駅を設置するのであれば、在来線との距離など様々な点を考慮して篠原・野洲駅間がベストではないかと思っていますが、二度と同じ轍を踏まないように滋賀の交通の将来像をしっかり描いたうえで、県民の暮らしを支えるという視点での議論をしていきます。






