滋賀県議会議員 有村 國俊
田園地帯では、水面(みなも)が輝き、私たちにすがすがしい気持ちと心地よい“そよ風”を与えてくれています。この水面は、農家の方々が営農を通してしっかりと管理されているおかげであり、また農業水利施設を適正管理運営されている各土地改良区皆様のご尽力の賜物でもあります。営農を通して多面的機能発揮のご貢献に、改めて感謝の念を強くさせて頂いております。
秋には、黄金色の稲穂が一面に広がり、私たちにおいしい近江米を提供して下さいます。そんな期待と楽しみを感じる今日この頃です。
さて、稲作になくてはならない農業用水ですが、本県では、農地面積の約4割で琵琶湖を水源とする「逆水ポンプによる灌漑方式」を採用しています。
ポンプを管理・運転されている各土地改良区では、電気料金を最小限にするため、路線ごとの隔日送水など地元調整を行いながら、ポンプ運転時間を削減するなど、知恵と工夫による対策に取り組まれています。
しかし、今夏、土地改良区の運営は大変厳しい状況となっています。滋賀県土地改良事業団体連合会の調査によりますと農事用電力料金が約30%アップ、トータル約6億3千万円の試算が弾き出されました。
電力料金値上げの影響を、当初の運営予算で対応しようとすると、予定していた施設の整備補修時期をやむを得ず先送りし、施設点検の作業内容を減らさざるを得なくなります。短期的経費は削減できますが、長期的には老朽化が進み施設更新時期が早まることから、結果として多くの経費が必要になりかねません。
こうした状況は、本県で取り組んでいる施設を長持ちさせ、効率的で計画的な保全更新対策を行う「アセットマネジメント」に対する影響も懸念されます。
電気料金の値上げは、各土地改良区の運営経費に大きな影響を与え、農家のご負担が増加することから、その軽減について特段の配慮を政府へ要請し、あわせて美しい景観形成や、防火用水利用など多面的機能が発揮されていることから、これらの機能を保全するための直接支払いを県として粘り強く要請して参ります。また、本件に対応する必要な県予算の確保に努めて参ります。






