滋賀県議会議員 山田 実
今年で第10回を迎える東近江市の夏の風物詩「コトナリエ」の特徴は、25万球の電飾に彩られたファンタジックな美しさとともに、その光の祭典を支える「電気」を、地域から出る廃食油(使い終わった天ぷら油)を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を使って「自家発電している」ところにあります。
このコトナリエも最初の2回は電力会社の電気を使っていましたが、「きれいだね。でも電気代がもったいないね。」という声を踏まえ、地域から出る廃食油からのBDFを使う構想が生まれました。
廃食油回収は、せっけん運動と連動して滋賀県下各地に広がり今でもかなりの量が集まってきますが、問題は集まった廃食油の使い道です。せっけん運動が盛んだったころは廃食油をリサイクルした粉せっけんが使われていましたが、無リン合成洗剤の登場とともにせっけん使用率が激減しました。
そこで出てきたのが、廃食油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製して、軽油に代わる農耕機械・バスなどの燃料として、あるいはディーゼル発電機の燃料にして発電にも使おうというアイデアでした。
コトナリエは4~5台のディーゼル発電機で期間中の電気をまかなっています。発電機の燃料は全部BDF。7年間も続いていますが一度もトラブルはないということです。
原発の安全性の不安は解消されないまま、また暑い夏を迎えています。
自分たちの楽しみごとの電気は自分たちで調達しようというコトナリエの取り組みは、全国に通用する取り組みです。
ちなみに、今年のコトナリエには福島県や宮城県からの子どもたちを招く予定をしており、その福島ではコトナリエと同じ方式で光のイベントを行おうとしています。
東近江市内には、年末の八日市駅前通りのイルミネーションなどいくつかの光のイベントがあります。これらの電気を「全部廃食油BDFでまかなう」という取り組みは全国に向けての東近江モデルになると思います。






