衆議院議員 武藤 貴也
国会議員は、第一に「国全体の利益(国益)」を考えることが最も大切だが、それと同様に「地域代表としての性格」も有している。今回は後者の観点から私の選挙区の「発展ビジョン」を示してみたい。
今、目下注目されているのは安倍政権の景気向上策。特に地方においては積極財政政策による公共事業の促進である。しかしこれらが効果の薄い事業、あるいは一過性の事業で使われてはならない。つまり将来にわたって地域経済の発展に寄与するものでなければならないのである。そういう意味において「効果が高い」というのは、経済的視点における効果と防災的視点における効果がある。
この両視点で効果が高いと考えられるのは、まず「一桁国道」、つまり1号線と8号線の整備促進だろう。北陸地方と中部地方と関西地方をつなぐこの「動脈」が今のように渋滞で詰まっていては物流を止めることになってしまい、その経済的損失は計り知れない。もちろん「生活道路」としての役割を果たしている両道路は、県民の利便性の向上という観点からも、また震災時の避難経路という観点からもその整備が最優先されなければならない。
次に必要なのは、湖東地域に「新幹線新駅」を設置することと「名神・名阪連絡道」の整備である。まず「新幹線新駅」は、かねてから京都―米原間の距離が東海道新幹線の中で最も長いことから求められており、現在は更に北陸新幹線と東海道新幹線が連結することにより、米原―京都間の列車の運行が過密状態となり待避駅が必要との視点でも求められつつある。それに加えて、「リニア新幹線」が「名古屋―三重―奈良―大阪」というルートで接続される予定であり、そうなれば東海道新幹線が在来線的な役割を果たさなければならなくなり、そういう意味でも湖東地域に「新幹線新駅」を作ることは必要である。
また「名神・名阪連絡道」は、現在三重県の上柘植IC(インターチェンジ)から土山IC―日野―蒲生ICというルートで整備促進が求められており、今後更に工業地域として発展の可能性のある三重と滋賀を縦のラインでつなぐ新たなルートである。「陸の孤島」になりつつある日野町もこのルート間でICが出来れば、他地域へのアクセスが格段に向上する。加えて、この連絡道はもちろん費用対効果(B/C)が高いだけでなく、防災的観点からも必要性が高いと言える。東日本大震災以降、「東海・東南海大地震」が起こる可能性が高まっていることを受け、「災害に強い国土」を目指すことが求められている。そういう意味でこの「名神・名阪連絡道」も避難や援助物資輸送のための経路として大きな役割を果たすことが期待されるだろう。
以上のように一桁国道の整備と新幹線新駅の設置、並びに名神・名阪連絡道の整備は、現在倍増しつつある竜王町の「三井アウトレットモール」へのアクセス向上にもつながり、必ずや湖東地域の発展をもたらすものと考える。また、そうなれば県庁所在地を湖東地域に移すべきだという議論を呼ぶのではないか。






