来季こそ悔し涙を歓喜の涙へ
◇全県
悲願の優勝をかけたbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)プレーオフ(優勝決定トーナメント)初戦で散った滋賀レイクスターズ。四度目の挑戦も夢に終わってしまったが、チーム創設当初から応援しているベテランブースター(ファンの呼称)は「来季に期待の持てる終わり方だった」と前を向いている。
初戦の相手は、隣府県とあって自然とボルテージが上がる京都ハンナリーズ。会場の野洲市総合体育館では、一点を争うシーソーゲームに約二千人の歓声とため息が入り混じった。
四日は、後半から激しいディフェンスと高さを生かすインサイド攻撃を仕掛けた京都の策を封じられず、第四クオーターで失速、69対79で敗れた。翌五日、前日負傷した左足に麻酔を打ち出場した藤原隆充選手のフリースローから先制。しかし、今季の特長であったチームディフェンスや常にボールと人が動くシャッフルオフェンスがかみ合わず、十三点差を四点差まで縮める場面もあったが、流れを引き寄せられないまま75対89で完敗、あっけない幕切れとなった。
指揮を執って二年目のアラン・ウェストオーバーヘッドコーチは「けが人が多く苦しいシーズンだったが、選手はチームを優先し、よく戦ってくれた。このチームのコーチをできたことは、私にとって誇り。負けたのは悔しいが、これからまだバスケット人生は続くので、前を向いていきたい」と再起を誓う。
レイクスバスケの体現さらにけが人の穴を埋めるべく全試合に出場したベテランに最後の最後で降り掛かったけが。藤原選手は「新潟時代、けがをして痛いと言ったときに『今日、私の前で応援していたブースターさんが手を叩き過ぎて痛いと言ってたよ』と言ってくれた妻の言葉が、今でも僕の背中を押してくれる。(自分の信念だけでコートに立ったのではなく)周りに通させてもらった信念だと思う」と感謝の言葉で締めくくった。

エキシビションで野洲中と対戦した船岡中女子バスケットボール部。村田麻衣主将は「プロと同じコートに立てて、めっちゃうれしかった。周りの声も聞こえないほど緊張したけど、みんなで試合に出て、チームで戦えたのが勝因だと思う。県大会に出場して勝ち上がっていきたい」と語り、試合中はモッパーを務めた。
けがで戦線離脱を余儀なくされたキャプテン・小川伸也選手に代わり、ルーキーながら司令塔の大役を担った横江豊選手が、試合後に見せた悔し涙。この現実を受け止め、雪辱を果たせるのはコート上のみ。来季こそ、選手とともに涙するほど熱い滋賀のブースターを有明(決勝会場)へと連れて行き、歓喜の涙を見せてほしい。









