竜王の森本選手も所属選手に
◇全県
スポーツと向き合う選手たちの人間ドラマに秘められた感動や発信力の強さを、改めて体感する機会となったロンドン五輪―。そのスポーツが持つ力を地域振興に生かそうと、株式会社滋賀レイクスターズは、今月一日に「公益財団法人滋賀レイクスターズ」(通称=レイクス・スポーツファンド)を設立し、五輪に出場した女子棒高跳びの我孫子智美選手(24)=草津市=に加え、新規所属選手としてデフ・ハンマー投げの森本真敏選手(27)=竜王町=と女子フィギュアスケートの安原綾菜選手(15)=草津市=を支援していくことを発表した。
滋賀初プロスポーツチーム“滋賀レイクスターズ”(日本プロバスケットボールリーグ加盟)の運営と並行して、同社は、昨年から私設基金「レイクス・スポーツファンド」を設置し、個人・団体・大会主催者への助成・支援など県内スポーツ振興に取り組んできた。
こういった非営利活動が認められ、晴れて公益財団法人へ。プロバスケの運営会社とは別組織で、さらなる公共性の追求とともにアスリートの受け皿となるべく継続的な支援体制確立に向け、滋賀のスポーツを応援する助成基金の運営や総合スポーツ情報誌「レイクスマガジン」発行、選手による青少年育成を目的とした社会貢献活動を展開していく。
資本の運用益などで活動する公益財団法人が多い中、レイクス・スポーツファンドは少し趣きを変え、ファンドサポーターという会員を募り、滋賀レイクスターズの売上積立からの寄付と個人・法人の寄付金(個人一口五千円、法人一万円~)を活動費に充てる。
レイクス・スポーツファンド理事長を兼任する滋賀レイクスターズの坂井信介社長は「滋賀のスポーツ界に貢献するような総合型地域スポーツクラブ」の創造を目指し、当面の目標である個人五百人、法人百社の賛同と合わせて、四年後のリオデジャネイロ五輪を見据えたアスリート支援五カ年計画の中で、五輪出場・入賞をねらえる有望選手への支援拡大(所属選手を最大五人へ)も打ち出した。
レイクス所属選手として初めて五輪出場を果たした我孫子選手は、十九位だったロンドン五輪を「八万人の観衆が見守る舞台で競技でき、今までに感じたことのない感動を味わった」と振り返り、「これから四年間しっかり心身とも鍛え、絶対リオの舞台に戻り、決勝に進出して入賞するという自分の目標を達成したい」と燃えている。
新たに所属選手となった森本選手は、滋賀そして世界ろう者記録保持者だが、練習場所の確保や活動費ねん出を自力で行わなければアスリートを続けられないほど苦労を重ねてきた。「これからはレイクスの一員として、来年のデフリンピック連覇を目指して頑張っていきたい」と、自己ベスト六十三・二五mの更新、さらに憧れの室伏広治選手と同じ舞台(日本選手権)での七十m超えに向けて競技に集中する。
同じく新規所属選手の安原選手=光泉高校一年=は、冬季競技の若手有望株で、「いろいろな選手に刺激をもらい、今まで以上に頑張っていきたい。今シーズンは一つひとつの試合を大切にし、常に上位を目指したい。目標は世界の舞台で活躍できる選手になること」と力強く語った。
“アスリートは社会性を持って成長することが大切”という方針から、社会人の我孫子選手と森本選手はレイクス・スポーツファンドのスタッフの仕事もこなしながら競技活動を続けていく。
滋賀県全体を巻き込み、スポーツを通じて地域の活性化を図るレイクス・スポーツファンドの取り組みは、ホームページ(http://www.lakessportsfoundation.org/)で情報発信されている。







