感性育んできた近江学園 パリでも賞賛された作品
◇湖南・甲賀
同学園の窯業科は表現しやすい教材として、木工科とともに職業訓練の一環として設置された。主に十五歳から十八歳までの約三年間、両科を通して勤勉さと日常のあいさつ、協調性を学ぶ。
創作された作品をみると、牛のような人形がごてごてと固まったオブジェや、細かな無数の突起が盛り上がったパイナップルような造形など、見ていて心弾む作品が多い。
「職員は全く手を加えません。固定概念にとらわれず、内面にある思いを純粋に表現するのが魅力ですから」と下林徹也・指導員は、微笑みながら園生の作業を見守る。
アウトサイダー・アートが注目される以前から、同学園は他施設と連携して展覧会を開いてきたが、一気に国内で注目が高まったのは、昨年、芸術の都パリで開かれたアール・ブリュット(仏語でアウトサイダー・アート)「ジャポネ展」がきっかけだった。
国内二十都道府県から約六十人が出展し、このうち近江学園出身の西川智之さん(平成六年度卒園)、石野光輝さん(十七年度卒園)、石井春樹さん(十九年度卒園)の作品が選ばれた。
「この子らを世の光に」の教育理念は、学園創立者・糸賀一雄氏の提唱である。窯業科の倉庫をのぞくと、優劣に関係なくぎっしり収められていた歴代の作品群。まさに「世の光」になった作品たちが、まぶしかった。
作品展は、合同展=ボーダレス・アートミュージアムNOMA(近江八幡市)で十六日まで、単独展=イオンモール草津(近江大橋東詰)で二月十八日~二十日、近江八幡市の白雲館(日牟礼神社近く)で三月十一日~十七日。









