県議選自民1次公認 辻氏に加え市議の声も
◇湖南・守山
任期満了に伴う守山市長選(来年一月三十日投開票)は、山田亘宏市長が事実上の後継者指名をした元市技監で前国土交通省住宅局建築指導課長補佐の宮本和宏氏(38)と、同市生まれの同市育ちである前市議会事務局長の小嶋宣秀氏(60)の一騎打ちの様相を呈している。山田市政を丸ごと継承するか、一定の距離を置くかが最大の争点。そんな中で自民党県連は、分裂選挙に歯ぎしりをしている。【石川政実】
九月一日に市内のホテルで行われた宮本氏の出馬表明には、山田市長を始め、滋賀3区選挙区選出の民主党衆院議員、三日月大造・前国土交通省副大臣、守山市商工会議所の若手などが顔を揃えた。
山田市長は「宮本さんには五月の連休に声をかけた。表明されてほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。3区全面支配を目論む三日月衆院議員も「同じ(国土交通省の)同士、同じ若い世代として、宮本志の出馬を歓迎している」と顔面に笑みを浮かべた。もちろん民主党の大井豊県議は、宮本氏の応援に回ることになる。
自民党県連守山市連協会長でもある辻貢県議は本紙取材に対し「宮本氏が直接、自宅にきたとき、当選しても山田市長が院政をしくことがあってはならないとくぎを刺した」とし、宮本陣営にはせ参じる。
ところが、お隣の栗東市長選が十月三十一日に投開票され、前市議で自民推薦、の野村昌弘氏が、民主推薦で前副市長の中村洋三氏を破り、初当選した。草津市長選、野洲市長選と連勝してきた三日月衆院議員が初めて苦杯をなめた。
自民党の長老である栗東市選出、三浦治雄県議は「せっかく民主に逆風で、自民に風が吹いているときに、宮本氏を応援すれば、息絶え絶えの三日月氏に塩を送ることになりはしないか」と、辻県議らの動きに首をかしげた。
守山市の保守系会派は、政和会(九人)、創政会(二人)、無所属の会(三人)と三会派に分かれ、市長選でも分裂状態だ。小嶋氏に共感をおぼえる県連幹部からは「来春の県議選候補として、辻県議と同時に意欲のある市議を十五日に一次公認すべき」との声が高まっている。
国からの落下傘候補・宮本氏の陣営は民主・連合、一部保守系市議らの大連合艦隊で、小舟のような無党派の小嶋氏に情け容赦なく集中砲火。
山田市長とはかって友人だった人物は「今回の市長選は、山田市政の光と影が問われている。山田氏の原点は、野洲病院の事務長時代にある」と指摘する。いずれにせよ自民党は、今回の市長選挙での分裂で、ギブアップ寸前の三日月衆院議員にとどめを刺す千載一遇のチャンスを逸したことだけは確かだ。
なお滋賀報知新聞社では、市政について市民や市役所職員の声を募ります。守山市政徹底取材班(FAX077-527-1113)へFAXを。






