ます飯もパネルで紹介
◇湖南・草津
県立琵琶湖博物館(草津市)は、琵琶湖博物館水族展示入り口に設置した「旬のさかなたち」の水槽で、産卵期を迎えたアメノウオ(ビワマス)を展示している。
ビワマスは、琵琶湖の固有亜種で、普段は水温の低い琵琶湖の中層付近にすみ、甲殻類や小魚などを食べて生活している。産卵期が近づくと、赤地に黒い雲状紋の入った婚姻色を現す。特に、雄は伸張した両あごに大きくて鋭い牙を備えるようになり、精悍な顔つきになる。ちなみに、この時期、雨の後の増水にのって川に遡上してくるところから、この時期の婚姻色の出たビワマスは「アメノウオ」とも呼ばれている。
ビワマスは、水産上も重要な魚種で年間二十~三十トン程度漁獲されている。そのため、この時期になると県漁連によって採卵が行われ、来年の三月頃まで育てたのち、琵琶湖の流入河川に放流される。
今回展示しているアメノウオは、採卵用に漁師が捕獲したものを譲り受けてきたもの。また、このアメノウオを使った「ます飯(あめのいおご飯)」についてもパネルで紹介している。
夏に琵琶湖の沖で捕れるビワマスは、脂がのって美味だが、この時期のアメノウオは脂が抜けて、そのまま食べたのではおいしくないため、その工夫として生まれたのが「ます飯」である。






