19日から県立近代美術館で開催へ
◇大津
県立近代美術館(大津市)は十九日から十一月二十一日まで、企画展「生誕百年特別展『白洲正子 神と仏、自然への祈り』」を開催する。これは、生誕百年で十三回忌にあたるこの年に、白洲正子が随筆の中で触れている、神・仏像や絵画の名作を中心に展示し、映像を交えて、美意識あふれる同氏の世界を紹介するもの。
白洲正子(一九一〇―九八)は、明治四十三年に樺山伯爵家の次女として生まれ、幼少より英才教育を受けて、能をはじめとする伝統文化に興味を持った。昭和四年に白洲次郎と結婚、後に評論家の青山二郎や小林秀雄と交友を持ち、古美術や骨董の世界に開眼。
特に、各地の寺社を訪れて、日本の伝統的な美意識と神観念、仏教との関係などを探求し、『かくれ里』や『近江山河抄』などの紀行文、『十一面観音巡礼』や『西国巡礼』など紀行文とともに各地の仏像などを関連づけた著作を残した。
今回の展覧会では、白洲正子の著作のなかで紹介された、国宝や重要文化財を含む、仏教美術や絵画などの作品を中心に、同氏が探求した神仏観と美意識などを再検証する。
近代美術館では「人々の営みを描いた風俗画や、自然の移ろいを描いた四季山水図などから、日本美術の魅力を見つめ直す貴重な機会となるはず」と話している。
観覧料は一般九百五十円、高校生・大学生六百五十円、小学生・中学生四百五十円。問い合わせは、近代美術館(TEL077―543―2111)へ。







