県下初のプロスポーツチームで、bjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)に所属する“滋賀レイクスターズ”。11月6、7日に東近江市内で初めて開く公式戦へ向け、湖国の星を目指すチームの魅力を紹介する。
県民が思い託す 地域のシンボルに
◇全県
「スポーツ関連でライフワークとなる意義のある仕事がしたい」。商社マンとして十年近く香港や上海で活躍した日々から一転、三年前、坂井信介社長(41)=長浜市出身=はbjリーグに飛び込んだ。
バスケットボール経験はないが、世界の競技人口約四億五千万人、五十カ国以上の国や地域でプロリーグが運営されていることに未来を感じ、当時プロスポーツチームが存在しなかった県内でのチーム立ち上げを決めた。
サッカーJリーグと比べて十分の一のコストでチーム運営は可能だが、それでも年間約二億五千万円の予算が必要となる。発足一年目六千万円強の赤字も、二年目には三千万円以下まで縮減し、勝負の年に位置付ける三年目の今年は単年度黒字化を目指す。
bjリーグに加盟する十三チーム(今シーズンは十六チーム)のうち新潟・仙台・沖縄の三チームが黒字化を実現しており、決して夢物語ではない。しかし、地域が支え育てる強固な基盤がなければ安定的な継続運営も見込めず、運営資金に直結する協賛企業の拡大(二百二十社→三百社)を図るため、現在、初の公式戦を開くほぼ未開拓の東近江地域での浸透に奔走している。
また、坂井社長は、びわこ国体から二十五年、県内体育施設の老朽化による建て替え需要を見越し、十年以内の「アリーナ建設構想」を温めつつ、マイナースポーツで企業支援を得られず競技生活の確立に苦しむ地元ゆかりの選手たちのサポートにも乗り出した。
bjリーグを制覇する強さとともに、坂井社長が思い描くチーム像は、県民が思いを託したくなるような“地域のシンボル”。湖国が沸き立つほどの夢と感動で新たな風を起こし「地域の時代」を築くため、坂井社長は裏方に徹する。






