腹部大動脈瘤破裂と急性胆のう炎併発
◇大津
滋賀医科大学(大津市)はこのほど、腹部大動脈瘤破裂(だいどうみゃくりゅうはれつ)と急性胆嚢炎(たんのうえん)の併発症例としては国内最高齢である、九十八歳の男性患者の外科手術に成功した。
数日前から食欲が低下していた男性は今年三月十二日、突然背中に激しい痛みを感じ、近江八幡市立総合医療センターへ運ばれた。
診察の結果、腹部大動脈瘤破裂と診断されたが、前例がないほど高齢で、全身状態も悪化していたため、外科手術に耐える可能性は非常に低いと診断され、家族の同意を受けて、同病院心臓血管外科へ緊急搬送された。
手術では、腹膜のおびただしい出血を止めながら、破裂した腹部大動脈瘤を人工血管に置き換える、非常に難しい手術を行った。
さらに、手術の際、胆嚢周辺から膿の混ざったような侵出液の流出により、急性壊疽性胆嚢炎(たんのうえん)であることが判明し、緊急で胆嚢摘出手術も行った。
手術後はICUでの集中治療、抗生剤治療、栄養強化治療、敗血症に対する血液浄化治療などを行い、患者は現在、自力歩行ができるまでに回復している。





